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真理子先生の女性のミカタ

子宮内膜増殖症

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 子宮内膜は子宮の内側にあり、妊娠の際に受精卵が着床する場所です。この子宮内膜が厚みを増し、不正出血や月経過多などが生じる場合、「子宮内膜増殖症」が疑われます。

子宮内膜が厚くなる

 子宮内膜は排卵に備えてエストロゲン(女性ホルモン)の働きで次第に厚みを増します。妊娠しなかった場合は子宮内膜が剥がれ落ちて子宮の外に排出され、薄くなります。これが月経です。

 ところがエストロゲンの分泌が過剰になるとこのサイクルに乱れが生じ、子宮内膜が厚くなります。

 起きやすいのは女性ホルモンが多い無排卵症や黄体機能不全の方。更年期の女性ホルモン補充療法や乳がんホルモン療法を受けられている方も起きやすいとされます。

異型の有無を調べます

 子宮内膜増殖症には細胞異型のないタイプと細胞異型のあるタイプがあります。前者なら心配は少なく、自然治癒することもあり細やかに経過を観察していきます。

 出血が続くようなら、月経を整えたり子宮内膜を薄くする黄体ホルモン療法や、子宮内黄体ホルモン放出システムの使用なども考えられます。

細胞異型があれば要注意

 心配なのは後者で、子宮体がんにつながる可能性もあります。このため、さらに精密検査が必要になります。後者は特に閉経後の女性に多いとされます。

 治療は子宮の手術が基本になりますが、妊娠を望まれるケースでは場合によって、黄体ホルモン療法の治療を行うこともあります。

早めの受診を

 いずれにしても、年齢に関わらず月経以外の出血がある方、閉経したのに出血が起こった方は、早めにお近くの産婦人科で診てもらうことをお勧めします。

真理子レディースクリニック

真理子レディースクリニック 院長

伊藤 真理子(いとう まりこ)

1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。

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