税金の基礎知識
税金の基礎知識/(12)所得税と住民税

2025年度の税制改正についてはこれまで「所得税」を中心に解説してきましたが、個人の所得にかかる税金には「住民税」もあります。
どちらも計算方法はほぼ同じで、左上のように、まずは「給与収入」から収入に応じて定められた「給与所得控除」を差し引き、さらに「所得控除」を差し引いた「課税所得金額」に対して課税されます。
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注目して欲しいのは所得控除。基礎控除、配偶者控除、扶養控除など、全15種類がありますが、表のように住民税の控除額は所得税の控除額より低く設定されていることが多いのが特徴です。
25年度の税制改正でも所得税の基礎控除の額が引き上げられた一方、住民税の基礎控除の額は変わりませんでした。計算の際はご注意下さい。

鈴木僚税理士事務所 税理士
鈴木 僚(すずき りょう)
1988年(昭和63年)山形市生まれ。2018年に税理士資格取得。趣味はドライブ。
