医学のうんちく/コロナワクチン(中)

2021年7月23日
 米国疾病予防管理センターが、ファイザー社とモデルナ社のコロナワクチンの副反応を調査、報告しています。

接種による副反応は?

 それによれば、両ワクチンとも接種部位の痛み、倦怠感、頭痛が多く、悪寒、発熱、筋肉痛などの症状も。これらはワクチン接種後1日目に最も多くみられるものの、7日目までにはほぼ治まるとしています。
 接種部位の痛みは接種1回目が70.0%、接種2回目が75.2%、全身性症状は1回目が50.0%、2回目が69.4%で、いずれも2回目接種後に多く認められました。いずれの副反応もモデルナ社の方がファイザー社より多くみられています。

医学のうんちく/コロナワクチン(中)

モデルナ社製に多く

 2社が日本で20歳以上の健康成人を対象に偽薬対照試験を実施したところ、2回目接種後の副反応は、接種部位の痛み、倦怠感、頭痛、筋肉痛、悪寒などでした。いずれの副反応もモデルナ社製に多く、特に筋肉痛はモデルナ社49.7%、ファイザー社16.4%と約3倍の開きがありました。

抗体陽性率は99%超!

 千葉大は、ファイザー社製の接種後の血液中の抗体価を測定したところ、接種前の抗体陽性(抗体ができあがっている)の割合は1.1%、2回目接種後は99.9%と報告しています。
 接種後に抗体価が上がりにくい(抗体ができにくい)要因としては、免疫抑制剤の服用、高齢、副腎皮質ステロイド薬の服用、高頻度の飲酒がありました。
 一方で抗体価が上がりやすい要因としては、新型コロナウイルス感染の既往、女性、1回目と2回目の接種間隔が長いこと(18~25日)、花粉症薬などの抗アレルギー薬の内服でした。

確かな効果

 これらのことから、ファイザー社、モデルナ社のmRNAワクチンの効果は確かなようです。


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山形徳洲会病院院長
笹川 五十次
(ささがわ・いそじ)1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。