北日本白衣山形(山形市)社長 佐藤 博之さん

2021年2月26日
佐藤 博之(さとう・ひろゆき) 1965年(昭和40年)東京生まれ。81年に寒河江市出身の父親が北日本白衣を起業するに際し家族で山形市に転居、市立6小、6中、山形商を経て横浜商科大へ。大学時代はバンド活動にのめり込み、3年時に中退。アルバイトをしながらプロデビューを目指すも3年で挫折、帰郷して家業に入り、2011年から社長。これまでに山形青年会議所副理事長(02年)、山形大花火大会実行委員長(04年)などを務めたほか、現在は山形市PTA連合会と山形県PTA連合会の会長も務める。56歳。
北日本白衣山形(山形市)社長 佐藤 博之さん

制服も捨てれば単なるゴミ
  リユースして思い出を次世代に

――バンドやってたふうには見えないなあ(苦笑)

Xと対バンも

 「ボクはボーカルで、メンバーらとプロを目指してたんですよ。同世代のアマチュアバンドで、その後にメジャーになったのがX(エックス)やイエローモンキー。Xとは同じライブハウスで共演する〝対バン〟したこともあります」
 「やっぱりXは当時から凄い人気で、パフォーマンスも凄かった。プロを諦めたのもXの存在で、レベルの違いを思い知らされて(苦笑)」
――で、帰ってきたと。
 「当社は名前の通り、医療機関に白衣を提供する業務で創業し、その後に事務服、作業服へと広げていきました。現在はイベントブルゾンやTシャツなど、学生服以外で制服と呼ばれるものはすべて取り扱ってます」

競争は激しく

――自社で製造しているわけじゃなく?
 「基本はメーカーさんから仕入れて、顧客の要望に応じて刺しゅうを施したり、プリントを入れたりして、カスタマイズした形で納入してます。ただ同業他社は結構いて、中でも大手は顧客獲得のため低価格戦略をとっているので脅威になってますね」
 「最近ではネット販売や、作業服の全国チェーン『ワークマン』なんかも業界を席巻してる。対抗策として付加価値の高い商品の比率を高めたり、メンテナンスの強化などに取り組んでいますが、本業では正直、苦戦が続いています」
――そこで打った次の一手が大きな話題を呼んで!

制服リユースに活路

 「1年前の昨年2月から、不要になった学生服や体操着を買い取り、補修して割安価格で販売するリユース事業を始めています。対象は山形市内の小中学校と高校、それに一部上山の高校です」
 「買い取った後にネームタグの取り外しや破損の補修などを施し、クリーニングしたうえで販売しています。学生服の場合、新品の価格は5万~7万円しますが、リユースだと1万円以下で提供できる」
 「県内では初の取り組みで、おかげさまで反響は上々。思い出が詰まった学生服も捨ててしまえば単なるゴミ。捨てることなくリユースすることで社会貢献にもつながりますしね」
――なるほどねえ。
 「PTAでの活動を通じて、そのあたりのことは痛感してましたから」

Uターンは正解?

――話は戻るけど、昔とった杵柄で、今でも歌ってる動画をユーチューブに投稿していて。
 「してます、してます」
――視聴したんだけど、Uターンしたのって、正解だったと思うな(苦笑)