県内 酪農・乳業 事情

2019年6月14日
 創業が1950年(昭和25年)という老舗の乳業メーカー、天童市の富士乳業が今月末で操業を停止するんですって。牛乳が大好きなワタシですが、県内にはどんな乳業メーカーがあって、どういう状況におかれているのかしら。県内の酪農事情とあわせて調べてみました。
県内 酪農・乳業 事情

 牛乳の原料になるのは乳用牛から絞り出される生乳です。そもそも乳用牛を飼育している酪農家の方が県内にどれだけいらっしゃるかというと、2018年度で253戸。ピークだった1961年度が1800戸でしたから、減り方の激しさにビックリ。

生乳生産量も4割減に

 調べてみると、酪農家では高齢化が進んでいて、次の世代が後を継げば問題はないのですが、なかなか後継ぎがみつからないんですって。「牛の世話が大変」「イメージが…」「儲からなそう」などの理由で敬遠されるそうです。
 酪農家が減るということは生乳の生産量も減っているわけで、18年度は6万4273トンと、ピーク時の10万9524トンから4割強減っていることがわかりました。

県内 酪農・乳業 事情

内陸は乳業メーカー5社

 県内に本社がある乳業メーカーは9社で、ほぼ全社が県内で搾られた生乳だけを使って牛乳を生産しています。内陸の牛乳メーカーは奥羽乳業(河北町)、サンコー食品(山形市)、城西牛乳(同)、後藤牧場(やまべ牛乳、山辺町)、それに富士乳業の5社です。
 生乳は明治、森永、雪印など県外の大手メーカーにも出荷されますが、輸送費は酪農家持ちで、県内で消費された方が酪農家にはメリットがあるようです。
 味や風味は各社様々ですが、県外輸送の日数がかからない分、県産の方が新鮮とされるとか。

牛乳、栄養素の宝庫

 牛乳といえばカルシウムが思い浮かびますが、実はそれだけではなく、たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどがバランスよく含まれているのです。
 最近の研究では、免疫力を高める効果や、血圧を改善する効果も報告されていて、健康維持にはもってこい。みなさん、牛乳を飲みましょう!


県内 酪農・乳業 事情

高校生に県産牛乳PR/JA全農山形など

 6月1日は国連食糧農業機関(FAO)が定めた「牛乳の日」。日本でも6月は「牛乳月間」と位置づけられており、県牛乳普及協会とJA全農山形などは3日朝、JR山形駅で通学中の高校生に県産の牛乳パック(200ミリリットル)などが入った500セットを無料で配布した=写真。

県内 酪農・乳業 事情

 このイベントは学校給食を〝卒業〟して牛乳を飲む機会が減るとみられる高校生を対象に、県産牛乳への理解を深めてもらおうと毎年企画している。JA全農山形の担当者は「夏に向けて県産牛乳をたくさん飲んで暑さを乗り切ってほしい」と呼びかけていた。