《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?

2017年10月13日
 今年も新米の季節がやってきました!みずみずしい炊き立てのご飯をいただくと、「日本人に生まれてよかった」なんて思っちゃいますよね。聞くところによれば、今年は県内でもおコメの話題がいっぱいとか。編集長に聞いてみました。
《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?

新米の季節ですね。

 頭を垂れる稲穂かな 

 「田んぼが黄金色に染まってるよね。8月は東日本を襲った記録的な日照不足で稲の生育が心配されたけど、県内では目立った被害はなかったようだ」 
 「この季節、新米を食べて感激するのはもちろん、稲穂が重そうに頭を垂れている光景を見るにつけ、『山形に住んでてよかった』なんて思っちゃうよ」

 農業産出額1位のコメ 

 「県外の人を中心に、山形の農産物といえばサクランボのイメージが強いみたいだけど、実は圧倒的にウエートが高いのはコメなんだよ」
 「2015年の県内農業産出額の1位はコメの752億円で全体の33%を占める。サクランボは2位で、337億円、14・8%だ」

《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?

2倍以上の開きがあるんですね。

 コメが農業の活力の源 

 「山形の農産物としてはリンゴやブドウ、だだちゃ豆あたりも知られていて、最近だと山形セルリーも売り出し中だよね。でも、やっぱりコメが元気にならないと山形の農業は活気づかないんだよなあ」

今年はコメの話題がいっぱいだとか。

 『雪若丸』がお目見え 

 「よくぞ聞いてくれました。何と言っても最大のトピックスは2018年の本格デビューを控え、今年から試験販売される新品種『雪若丸』。県が14年前から開発に取り組み、満を持して投入する新しい県産ブランド米だ」
 「開発当初は『山形112号』という仮称だったけど、売り出すのに当たって正式名称を募集したところ、全国から約1万6000点の応募があったとか。その中から候補を7点に絞り込み、県民投票にかけた結果、1位の『雪の瞳』に次ぐ2位だった『雪若丸』を選んだんだって」

「雪若丸」って聞くと男の子のイメージですよね。

《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?

 『つや姫』の弟分 

 「そうだね。ブランド米として売り出しに成功した『つや姫』は文字通り女性のイメージ。県は『つや姫』の弟として売り出したい戦略のようで、県民投票1位より2位を選んだのも、このあたりの事情によるんだろう」

肝心の食味はどうなんですか?

 食味は文句なし 

「美味しいです。見た目はそれこそ雪のように輝いていて、食べてみると、あっさりと上品な味わいで、粘りも強い」
 「『つや姫』はご飯だけ食べても美味しいと評されるのに対し、『雪若丸』はおかずと一緒に食べたい、おかずを引き立てるコメと言ったらいいのかな」

 『はえぬき』より上に 

 「俺は心情的には、美味しいわりに業務用に使われて〝不遇〟をかこってる『はえぬき』が好きなんだけど、食味的には『雪若丸』に軍配が上がるかも。県としても『つや姫』と『はえぬき』の間をターゲットに想定しているようだ」

《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?

 今年は200トン 

 「その雪若丸、今年は県内76の生産者が35ヘクタールで試験栽培していて、約200トンが収穫される予定。本格デビューとなる来年は90組織が1709ヘクタールで作付けし、1万トンの収穫を目指している」
 「前評判も高いんだ。9月23日に山形市の霞城セントラルで先行販売オープニングイベントが開催されたんだけど、用意した2キロ入り200袋が販売開始からたった20分ほどで完売しちゃったんだって」

全国的に、お米を取り巻く環境ってどうなんですか? 

 米価は上昇傾向

 「3年前はコメ余りで米価はどん底。それを何とかしようと国が音頭をとって主食用米から飼料用米への転作を奨励した結果、逆にコメが不足気味になっているのが現状。一部では8月の日照不足や長雨の影響もあり、農協が農家に仮払いする『概算金』も1割ほど上がっているらしい」
 「これは農家にとっては明るい話題。それで小売価格も上がってしまえば消費者にとっては暗い話題になっちゃうけど、いまだにデフレが続いている昨今、スーパーなんかも値上げはできないだろう」

《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?