野川食肉食品センター 社長 野川 喜弘さん

2015年9月11日
野川 喜弘(のがわ・よしひろ) 1962年(昭和37年)天童市生まれ。日大山形高から日大法学部に進み、卒業後、結婚式場の八芳園(東京都港区)へ。89年に家業で週末営業の「びっくり市」を展開する野川食肉食品センター(天童市)入社、2004年常務、05年専務、11年に社長就任。53歳。
野川食肉食品センター 社長 野川 喜弘さん

週末に多い肉のまとめ買い
  今のスタイルが喜ばれています

――「びっくり市」は赤字知らずとか。

顧客ニーズに対応

 「ありがとうございます。競合店の出現や狂牛病などで減収はありますが、1979年の創業から黒字は確保してます」
――躍進ぶりが「ガイヤの夜明け」(注・テレビ東京の経済情報番組)でも紹介されましたね。
 「うちはもともと肉の卸が本業で、一般のお客様には販売してなかったんですよ。しかし週休2日制が広がったことで、地域(天童)の皆様から週末だけでも安くて美味しい肉を売って欲しいというお声をいただき、倉庫を改造して土曜だけの営業を始めたんですね」
 「やってみると好評で、『日曜も営業して欲しい』『金曜も』というご要望が寄せられるようになりました。一方で天童以外の地域の皆様からも出店要請が寄せられるようになり、お客様のニーズに対応していく中で今のスタイルになったということでしょうか」
 「現在の店舗は1号店の天童、山形2、村山、寒河江、長井、尾花沢、東根、新庄、酒田、それに宮城県利府町の計11店。年内には宮城県岩沼市にも出店する計画です」
――宮城県って市場的にはどうなんですか?

宮城で牛肉が大好評!

 「これが意外でした。宮城県は芋煮でも分かるように豚肉文化のはずなんですよ。でもフタをあけたら牛肉が大好評なんです。結果的に肉の売上高は全店の中でも利府店がナンバーワンです。驚きでしたね」
――「びっくり市」がビックリしたと(苦笑)
 「うちのような品ぞろえの店が珍しかったんでしょうね。逆に酒類は山形みたいなまとめ買いの習慣がないようで、こちらはやや苦戦気味です」

平日営業は?

――でもこれだけ業績が好調だと、平日営業もやるっていう選択肢はないのかしら?
 「う~ん、やっぱりすき焼きにしろ焼肉にしろ、肉を買って食べるのって週末が多いんですよ。そのあたりのことを考えると週末営業がお客様に喜ばれるのかなと」
 「平日何してるかですか?月曜は後片付け、火~水曜は休み、木曜は開店準備。それなりに忙しいんですよ(苦笑)」
――新規出店の方は?

目標は「強い会社」

 「宮城もですが、県内にもまだ出店余地はあります。場所の選定はもちろん、そのためにカギを握るのは人材。うちは対面販売を重視しているので優秀なスタッフをどう確保するかですね」
 「直近の売上高は110億円、利益は3億円。利益を5億円の『強い会社』にして地域に貢献するのが目標です」