〈魅力満載!市町村特集〉上山市★特集 保存版

2013年10月25日
 山形県に長く暮らしている人でも意外に知らなかったりするのが周辺の市町村のあんな話、こんな話。転勤などで初めて山形に来た人はもっとチンプンカンプンなはず。そこでやまコミが総力取材でお届けする「やまがたの市町村」、今回は上山市。
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 上山市は村山地方の最南端に位置し、面積は約241平方キロメートルで県内35市町村中第13位、人口は約3万3000人で同10位。

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 古来、現在の山形市と上山市を合わせた周辺は蔵王山のふもとにあることから「山方(やまがた)の郷」と呼ばれ、さらに山形は「下山方」、上山は「上山方」と区別されていたとか。それが後になって下山方は山形に、上山方は上山と呼ばれるようになったそうです。

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開湯555年

 上山といえば全国でも屈指の温泉地として有名。開湯は室町時代の長禄2年(1458年)、肥前の国(佐賀県)の僧・月秀がこの地に立ち寄った際、温泉で鶴が脚の傷を癒しているのを発見したことが由来とか。このため古くは「鶴脛(つるはぎ)の湯」の別名もありました。

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 今年は開湯555年。節目の年の記念イベントとして夏の花火大会では5550発が打ち上げられたほか、秋の自転車レースでは55・5キロコースを新設、計550人が参加。9月の「かかし祭り」には555体が並びました。

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クアオルト構想

 ただ今後、温泉客だけに依存していては展望が開けないのは全国の温泉地と同様。そこで上山市が取り組んでいるのがウォーキングと温泉などを組み合わせ、健康づくりを誘客につなげようという「クアオルト構想」です。
 クアオルトとはドイツ語で「健康保養地」の意味。本場ドイツの自然療法を参考に、里山や蔵王坊平などでの健康ウォーキング温泉療法など地域性をいかした保養地づくりを目指しています。

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上山城
 
 上山は城下町としての顔もあります。上山は北は山形藩、南は米沢藩に隣接する羽州街道の要衝にあり、戦国時代には最上氏と伊達氏がこの地を巡って争うこともしばしばでした。関ヶ原の戦いの折、最上義光と直江兼続が戦った「慶長出羽合戦」でも上山を巡る攻防が繰り広げられました。
 城下町・上山を象徴するのが上山城で、江戸期に上山藩の藩庁が置かれていました。上山藩は3~5万石で、藩主はめまぐるしく変わり、上山城は明治に入って廃城に。現在の白亜3層の天守閣が復元されたのは1982年(昭和57年)のことです。
 つまり去年が築城(?)30周年。内部は郷土歴史資料館として利用されていて、年間5万人が訪れる観光スポットになっています。

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宿場町

 上山はもうひとつ、宿場町としての顔も。その面影を今に伝えるのが「楢下宿(ならげじゅく)」です。参勤交代のため羽州街道を往来する東北の13藩が利用したそうで、本陣や脇本陣、旅籠屋や茶屋などが立ち並び、おおいに殷賑をきわめたのだとか。
 楢下宿には当時の街並みがそのまま保存されていて、脇本陣だった「滝沢屋」をはじめ「庄内屋」「大黒屋」「山田屋」といった古い建物が往時をしのばせてくれます。

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