《セピア色の風景帖》 第五十七回 旧山形南高

2013年1月25日
 山形南高は男子校だと思われがちだが、かつて分離した山形西高とともに制度上は共学になっており、女子が在籍した記録も残る。女子制服さえ制定されているとのことである。
《セピア色の風景帖》 第五十七回 旧山形南高

 歴史あるこの学校は昔も今もJR山形駅の真東に位置しているが、半世紀ほど前まで南高の先は畑で、道路はそこで終わっていた。そのころの木造の校舎は昭和57年まで使われていた。

《セピア色の風景帖》 第五十七回 旧山形南高
 今も文化財として残る旧山形師範学校(旧山形北高)とは全く意匠の異なる飾り気のない質実な校舎からは、放課後になると常に野太い声がこだましていた。そしてその校舎は多くの人材を輩出した。
《セピア色の風景帖》 第五十七回 旧山形南高
 道路を挟んだ向かいの商店には常に何人かの生徒が入り浸っており、パンや菓子をほおばっていた。インベーダーゲームがブームになったころは、放課後でもないのにここでゲームに興じる生徒の姿を目にすることもあった。これも今となっては青春の1ページということになるだろうか。
 今では学校前の道路も拡幅され、校舎の姿も大きく変わったが、3年間過ごす「男だけの世界」には変化はないようだ。 (F)