ガンバレ!J1モンテディオ山形

2009年11月13日
 「やりました、モンテが見事にJ1残留を決めました!」——。とお伝えしたかったのですが、8日の鹿島は0—2と敗れ、さらに降格対象の柏が清水に5—0と勝利したため、モンテのJ1残留は次節以降にお預けになってしまいました。
ガンバレ!J1モンテディオ山形

屈辱の鹿島戦

 鹿島は強かった。選手たちは自分たちに足りないものを痛感しました。その差は日々のトレーニングで埋めていくしかありません。こうした強豪チームとの対戦がレベルアップにつながるだけに何としてもJ1残留を決めて欲しいところです。
 
大一番の次節・大宮戦

 モンテは天皇杯も3回戦で敗退したため今週末は試合がなく、今年の公式戦はリーグ戦3試合だけ。21日に行われる大宮戦がまたまた大一番になります。柏との勝ち点差はモンテが7、大宮が6。この試合に勝った方がJ1残留を決めます。 

ガンバレ!J1モンテディオ山形

是が非でも勝利を!

 モンテが勝てば無条件に、大宮が勝てば勝ち点で並ぶ可能性が残るため確定ではありませんが、それでも得失点差で優位に立つだけに有利です。 柏が残り3試合で1試合でも負けるか2試合引き分けてもモンテの残留は決まりますが、勝利して自ら残留を決定することに意味があります。
 
見方を変えてみると…

 ところで、読者の皆さんはモンテが勝てば喜び、負ければ悔しい思いをされることでしょう。ですが取材で小林伸二監督の話を毎日聞いていると、少なくとも不安はそれほど大きくありません。
 試合の目的は勝つことですが、「勝つためにこういうプレーをしよう」と決めたことがどれだけ守られているかを小林監督は本当に細かく分析・検証しています。
 勝った試合の後も良くないプレーは絶対に見逃しません。逆に負けた試合の後もしっかりと敗因の分析をします。直接失点に絡んだプレーだけでなく、失点を危うく免れたプレーや得点にはつながらなかった良いプレーも対象になります。

ガンバレ!J1モンテディオ山形

小林監督の手腕

 そうした課題を選手にしっかり伝え、理解させるのが小林監督の手腕と言えるでしょう。そのコミュニケーションに関しても小林監督は独特の方法を持っています。
 試合に出た選手は翌日、疲れを取る軽めの運動「リカバリー」を行いますが、ジョギングでゆっくり走る選手の横に小林監督がピタリと付き添い、身振り手振りを交えて話す姿は定番になりました。1人終わったらその次の選手と順番に「あの場面のプレーはこうだったけど、こうしたほうが良かったよね」ということを話していきます。自分のプレーがどうだったか、選手たちはそこで整理していくのです。

 決めてくれ! J1残留

 また、オフをはさんで1週間の最初のトレーニングの日にはチーム全員でのミーティングも行っています。小林監督が自ら編集した試合映像を元にしていますが、1試合で約20カ所が抜き出され、問題をチーム全員で共有していくのです。
 こうした課題や良いプレーのイメージを持って選手たちは毎日のトレーニングに励んでいます。サボらずに地道に続けているからこそ昨年のJ1昇格と、今年もここまで戦えているという実績につながっています。
 モンテにはやらなければならないことがまだまだあります。でも小林監督ならチームを必ず良い方向に導いてくれるはずです。


ガンバレ!J1モンテディオ山形
佐藤 円(さとう・まどか)
1968年、山形県鶴岡市生まれ。ウェブサイト「J's GOAL」やサッカー専門紙「EL GOLAZO」等でモンテディオ山形担当ライターとして活動中。