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きらやか銀と仙台銀が経営統合/じもとHDって?

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 山形県のきらやか銀行(山形市)が10月1日、宮城県の仙台銀行(仙台市)と「じもとホールディングス」という新会社をつくって経営統合しました。これで東北の地方銀行(第二地銀含む)は11行2グループになりますが、両行を合わせた店舗数は最多、預金残高は7番目になります。

きらやか銀と仙台銀が経営統合/じもとHDって?

 経営はひとつになりますが、店舗名は当面「きらやか銀行」「仙台銀行」のまま。財布は一つにして夫婦別姓にした格好ですね。
 通常、経営統合といえば大きな狙いはリストラによる経営合理化で、店舗の統廃合や人員削減がつきもの。現に2007年に山形しあわせ銀行と殖産銀行が経営統合してきらやか銀行が発足した当初は約3割の店舗を閉鎖し、顧客の間から「使っていた店舗がなくなった」といった声も聞かれました。
 ただ営業エリアがほぼ重なっていたしあわせ銀・殖産銀と異なり、今回は重複するエリアが仙台市だけ。きらやか銀の粟野学頭取、仙台銀の三井精一頭取とも「店舗や人員の削減は行わない」と明言しています。
 つまりきらやか銀の顧客の利便性が損なわれることはなく、仙台銀の72店舗への振り込み手数料は10月1日から同行並みに。ATMで現金を引き出す場合の手数料は現在も平日無料ですが、3年後にシステムが統一されれば土日も同行並みになる見込みです。

きらやか銀と仙台銀が経営統合/じもとHDって?

 東北の他の地銀からは「経営合理化をせずに統合効果が期待できるのか」といった指摘もあるようですが、仙台と山形をつなぐ仙山交流が活発化していることや、震災からの復興支援が急務になっていることなどから、じもとHDとしては規模拡大によるスケールメリットを追求していくとしています。
 預金残高はいわば融資の原資。原資が乏しければ融資にも限りがありますが、原資が十分なら資金ニーズ、つまり「もっとお金が借りたい」という声にも応えられるのは確か。両行の情報を共有しながら融資先の掘り起こしを進めていく計画のようです。
 今後に注目ですね。

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