山形コミュニティ新聞WEB版

地域ニュース

「沖正宗」の浜田(米沢)県外ワイナリーに事業譲渡/2月末 社名・商標は存続

Share!

 清酒「沖正宗」やモンサンワインなどの醸造元で、150年以上の歴史を持つ浜田(米沢市、濱田淳社長)が、ワイン醸造や宿泊施設の運営を手がけるレゾンディレクション(兵庫県尼崎市、清川浩志社長)に事業譲渡したことが明らかになった。浜田の社名や沖正宗などの商標は存続し、全従業員もレゾン社が引き継ぐという。

「沖正宗」の浜田(米沢)県外ワイナリーに事業譲渡/2月末 社名・商標は存続

 レゾン社は2月28日付けで浜田の発行済み全株式を取得し、経営権を握った。新社長には清川氏が就任、濱田氏は顧問に就いた。
 浜田は1866年(慶応2年)創業の浜田酒造が前身で、後に沖正宗、浜田に社名変更した。
 主力の沖正宗は全国ブランドとして知られ、最盛期の昭和30年代の年間生産量は約7000キロリットルと県内はもとより東北でも有数の規模を誇った。73年にはワイン事業にも参入、モンサンワインは首都圏などでも高い評価を得ていた。
 ただ近年は量販を志向して大手との価格競争を余儀なくされていたほか、メーンの取引先を失い、経営的に苦しい状態が続いていたとされる。
 レゾン社は尼崎市の不動産賃貸業、清川建設が前身。2013年に日本最古のワイナリーとされる「まるき葡萄酒」(山梨県甲州市)を買収したのを足がかりにワイン事業に参入している。
 現在は沖縄県糸満市でフルーツワインも製造、北海道富良野市と長野県塩尻市では来年の稼動を目指してワイナリーを建設予定。自社のワインを提供する宿泊施設も全国3カ所で運営している。
 清川社長は「地域特性を生かしたワイン事業を進めるうえで浜田のブドウ畑とワイナリーは魅力。清酒の販売ルートもワインと重なる部分があり、相乗効果を狙った」と話している。

記事閲覧ランキング

  • 24時間
  • 週間