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旬の果物 サクランボ特集

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 いよいよサクランボの季節。今年は県内でサクランボや西洋ナシの栽培が始まって150年という節目に当たるとか。そこで今号では知って得するサクランボの雑学をご紹介!

 サクランボは文字通り桜の木に実りますが、桜といってもお花見で知られるソメイヨシノやヒカンザクラなどの品種ではなく、主にセイヨウミザクラやバラ科サクラ属の果樹であるオウトウ(桜桃)に実ります。

 サクランボは栄養価も豊富。ブドウ糖などの糖質のほか、食物繊維、カリウムや鉄などのミネラル成分、カロテン、ビタミンなどをバランスよく含んでいます。

 皮にはポリフェノールの一種であるアントシアニンも含まれており、目の疲れを軽くする効果があるとされています。100グラム食べても60キロカロリーほどなので、ダイエットにも適しています。

 食用としてのサクランボの歴史は古く、有史以前から食べられていたそうです。原産国はトルコで、古代ローマ帝国の執政官がトルコでサクランボの木を発見し、それをローマに持ち帰ったことで広がったとか。 

 ちなみに2021年の統計を見ると、トルコの生産量は約68万9000トンで世界1位です。

 サクランボが日本に持ち込まれたのは1868年(明治元年)で、山形に入ってきたのは7年後の1876年(明治8年)。他県でも栽培が試みられましたが、土壌や風土が適していたことや、何事にも真面目に取り組む県民性もあり、瞬く間に収穫量で全国1位になりました。

 というわけでサクランボが県内に初登場して今年で150年。県などは「やまがたフルーツ150周年」と銘打ち、県内外で様々なイベントを開催する予定です。

 主なところでは6月6、7日の「さくらんぼメモリアルフェスタ」や8月の「やまがたフルーツEXPO(エクスポ)」などを企画しているとか。

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