山形コミュニティ新聞WEB版

あなたの目 健康ですか?

眼精疲労

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 眼精疲労の症状を訴えて来院される患者さんが目立ちます。

目が疲れやすくなる

 全国の40歳以上の約1万人に「身体で不自由を感じているところは?」と聞いたところ、「目」という回答が47.7%で最多でした。
 具体的に聞くと、「目が疲れやすい」「小さな文字が見にくい」「目が乾燥する」「ゴロゴロする」など眼精疲労に該当するものが大半でした。

PCやスマホが原因

 眼精疲労の原因は様々です。特に多いのがパソコンやスマートフォンなどの利用頻度が増えていることが考えられます。
 またコンタクトや眼鏡が使用環境に合っていないと眼精疲労の原因になります。過矯正、つまり度が強すぎると身体の不調の原因にもなることは以前取り上げました。
 毎日のことですから、積み重なることで大きな不調の原因にもなります。

ドライアイも影響

 ドライアイも眼精疲労の大きな原因となります。オフィスワーカー(VDT作業者)672名を対象とした調査では実に66%にドライアイがみられたとの報告があります。その原因の1つは瞬きが減るために涙の蒸発が増えることです。
 瞬きが減ることによりドライアイの症状が強くなり、目の疲れを強くする悪循環に陥ります。

20―20―20ルール

 眼精疲労を防ぐには、北米の検眼士協会で提唱されている「20―20―20」ルールが有効とされます。これは20分近くを見たら、20秒間、20フィート(6メートル)以上離れたところを見るというものです。
 ちょっとしたことですが、目の健康を維持するため、毎日の生活習慣としてぜひ心がけてみてください。

金井たかはし眼科 院長

高橋 義徳(たかはし よしのり)

1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。

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