あなたの目 健康ですか？
夏の紫外線対策
全国的に１日の最高気温が35度以上の猛暑日、同40度以上の酷暑日が続いています。強い日差しと暑さで日焼けした方もいらっしゃるでしょう。
紫外線が目に入ると
日差しが強いと目が充血することがよくありますが、これは紫外線の影響です。さらに目に紫外線を当てると、なんと全身の皮膚のメラニンが増加したという動物実験の結果があります。
そうです、目から日焼けすることがあるのです。お肌の紫外線対策のためにも目の紫外線対策は大切です。
白内障や加齢黄斑変性も
紫外線が目に直接影響するものとしては充血以外にも目頭側から黒目に膜のようなものが入ってくる翼状片（よくじょうへん）、白内障や加齢黄斑変性（かれいおうはんへんせい）などの病気にも影響します。
翼状片や白内障など目の表面に近いものはUVBの、加齢黄斑変性など目の奥の病気はUVAの影響を受けます。これらの病気の発症予防、進行抑制のためにも紫外線対策が大切です。
有効なサングラス
帽子や日傘も有効ですが、目の紫外線対策で特に有効なのがサングラスです。最近はサングラスやスポーツサングラスを使う人が増えていますね。いつも使っている眼鏡でも紫外線カットであれば大丈夫です。
逆にサングラスでも紫外線カットがないと、光をさえぎった分だけ瞳孔（どうこう）が拡がるので、目の中に紫外線がより多く入る結果になってしまいます。紫外線カットかどうかに注意してください。
特に街中では注意を
街中ではアスファルトなどで紫外線が反射するので予想以上に紫外線の影響を受けます。目の健康のために、紫外線対策をしっかりして過ごしましょう。
金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳（たかはし よしのり）
1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
