セックスアピール
セックスアピールは「性的魅力」と訳されますが、具体的にはどのようなものを指すのでしょうか。
ホルモンが左右
あくまで一般論ですが、男性では眉が太く、あごが角張り、髪の生え際が直線的というのがセクシーとされてきました。これらには男性ホルモンが関わってきます。
女性では眉が細く、細いあごがセクシーとされ、これらは女性ホルモンに左右されます。つまり、男性（女性）ホルモンの分泌の多い男性（女性）がそれぞれの異性から見てセクシーな顔ということになります。
男性のポイントは薬指
次に体型ですが、古来、男性は広い肩、たくましい胸、割れた腹筋がセクシーな象徴とされますが、実は女性がセックスアピールを感じる男性のパーツは、指を含む手、目、腕、お尻、背中の順だそうです。
中でも薬指の長さは胎生期の男性ホルモン分泌と深く関わるので手（指）に目が行くのかもしれません。
女性は腰とお尻
女性はくびれた腰と丸みのあるお尻がセクシーとされます。これは女性ホルモンが十分に分泌され、妊娠が可能であるかを観察する目安になります。女性は思春期になるとホルモンの働きで腰とお尻の差が大きくなり、腰のくびれがはっきりしてきます。
米ハーバード大の研究チームによると、腰をお尻で割った「ウエスト／ヒップ率」は0.67～0.8が健康で妊娠しやすいとされ、セクシーに見える女性の体型も腰とお尻の比率が７対10が理想とされます。
黄金比とは
これらの比率は「黄金比」の１対1.618に近づきます。ちなみに黄金比とは古代ギリシャのピタゴラス学派が定義した「人間が最も美しいと感じる比率」で、パルテノン神殿やピラミッドも黄金比に拠っています。
山形徳洲会病院院長
笹川 五十次（ささがわ いそじ）
1982年 富山医科薬科大学（現富山大学）医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医。
