〈荒井幸博のシネマつれづれ〉スペシャルズ 3月6日(金)公開
殺し屋がチームでダンス!?
個性的な殺し屋たちが暗殺計画のためにダンス大会出場を目指して奮闘する姿を描くダンス・アクション・エンタテインメント映画。主演はSnow Manの佐久間大介。
暴力団・風間組で若頭を務める熊城(椎名桔平)は、組長から裏社会のトップに君臨する本条会の親分(石橋蓮司)の暗殺を命じられる。本条は警戒心が強く隙を見せないが、可愛がっている孫娘が出場するダンス大会決勝には必ず訪れ、最前列で鑑賞するのが常だという。
そこで熊城は殺し屋を集めてダンスチームを結成し、決勝まで進んで本条を襲撃することをもくろむ。伝説の元殺し屋ダイヤ(佐久間)らが参加するが、しょせんは素人集団。ダンス教室に通うも、喧嘩(けんか)になって出禁をくらってしまう始末。
そんな彼らにダンス少女・明香(羽楽)が救いの手を差し伸べ、ダイヤらは次第にダンスの魅力に目覚めていく。果たして殺し屋チームは大会で決勝まで駒を進め、本条襲撃を成し遂げることができるのか――。

原案・脚本・監督は、「ミッドナイトスワン」や「ナイトフラワー」など現代社会の闇や人間の裏側をリアルに描く社会派のイメージが強い内田英治なので、本作のような荒唐無稽(こうとうむけい)なエンタメ作品を手がけたことに、心地よく意表を突かれた。
ダンスチームを構成する佐久間やNCTメンバーの中本悠太、劇団EXILEの青柳翔らはなかばダンスのプロだが、ダンス経験皆無の椎名、小沢仁志の「おじさん」2人の奮闘ぶりには笑えて、頭が下がる。
ダンス、ド派手な銃撃戦、コメディのバランスが心地よい作品に仕上がっている。
「ふられ気分でROCK’N’ROLL」「フライディ・チャイナタウン」「センチメンタル・ジャーニー」など80年代のヒット曲に乗せて踊る彼らの涙ぐましい努力の成果をお楽しみに!
観終わって、あなたもきっと踊り出したくなるはず。

シネマパーソナリティー
荒井 幸博
1957年、山形市生まれ。シネマパーソナリティーとして多くのメディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。現在FM山形で「荒井幸博のシネマアライヴ」(金曜19時)を担当。

