オンライン診療(下)
避妊目的や月経困難症治療用の低用量ピルや、更年期障害の治療に使うホルモン補充療法は思わぬ副作用があり、オンライン診療を利用する際は注意が必要です。
病気の発見の遅れも
例えば、妊娠している方が緊急避妊薬のアフターピルを飲んだ場合、妊娠後の出血が最後の月経と思い違いされる方がいらっしゃいます。それで子宮外妊娠の発見が遅れたりすることも。
オンライン診療で緊急避妊薬をもらったなら必ず3週間後に妊娠反応検査、月経と思われる出血後も性感染症がないかなども含め、お近くの産婦人科医に診てもらうことが大切です。

医師が後で気付いて
オンライン診療で不都合な症状が現れ、対面診療の産婦人科医がトラブルに気付くことが少なくありません。ピル処方などでオンライン受診される場合も、年一度の子宮がん検診や血液検査などは近くの婦人科に足を運ぶことをお勧めします。
子宮内膜症(ないまくしょう)や子宮筋腫(きんしゅ)、あるいは子宮がんといった心配な病気が見つかるかもしれません。
慎重に利用を
県内の産婦人科でも対面診療に加えオンライン診療も行っているクリニックが増えています。ホルモンの処方はきめ細かい診察が必要です。来院して検査を受けていただければ、薬の処方はオンライン診療でもらえることも。
大切な自分の命と未来の命。かかりつけ医の診療を受けた上でオンライン診療を行えば、より安心でしょう。
緊急避妊薬が薬局で
オンライン診療ではありませんが、医師の処方箋なしでも予期しない妊娠を防ぐ緊急避妊薬が薬局で買える日も近づいています。
ただこの場合も、産婦人科との連携などの要件を満たした薬局やドラッグストアでのみ販売されます。薬剤師の前で服用後は必ず婦人科を受診し、その後の最適な避妊につなげてください。

真理子レディースクリニック 院長
伊藤 真理子(いとう まりこ)
1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。
