コンタクトレンズ
日本人は近視の割合が高く、眼鏡やコンタクトレンズで正しく矯正することが快適な生活のために大切です。眼鏡のお話でも触れたように、過矯正(か きょうせい)つまり必要以上に強すぎるコンタクトは体調不良の原因にもなります。定期検査を受けず、見えにくくなったから度数を上げることは禁物です。
近視遅らせるタイプも
世代ごとにコンタクトを選ぶ時のポイントが変化します。若い人で、両親のどちらかが近視が強いとか、1年でコンタクトの度数がマイナス1強くなるなど近視が進行しやすい場合は、より近視が進行しにくいといわれるコンタクトを試す方法があります。
昨年、米コンタクト大手のクーパービジョンの「マイサイト・ワンデー」というコンタクトが近視の進行を抑える効果があるとして日本で初めて承認されています。
ドライアイ対策には

オフィスで仕事をする世代では、ドライアイに注意が必要です。ドライアイには点眼に加え、コンタクトの素材は乾きに強いタイプやレンズ表面の摩擦が少ないタイプにする工夫が必要です。
また、お勧めは1日使い捨ての「ワンデー」。2週間や1カ月繰り返して使う「ツーウィーク」は日々の汚れが蓄積されやすく、レンズの汚れが目の乾燥につながってしまいます。
「モノビジョン」も
そして老眼対策。コンタクトは眼鏡より老眼症状が早く出てしまいます。老眼鏡をかけたくない人には、遠近両用タイプや、片方の目で遠くを、もう片方で近くを見るように左右の度数を調整する「モノビジョン」などがお勧めです。
眼科医に相談を
年齢や目の状態、使い方によりコンタクトの選び方は異なり、眼科医に相談してみましょう。

金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳(たかはし よしのり)
1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
