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あなたの目 健康ですか?

眼鏡の話

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 新年を機会に眼鏡を新しくしようかなと考えている人も多いのではないでしょうか。今回は眼鏡のお話です。

必ず眼鏡のお世話に

 文部科学省の2024年度の「学校保健統計調査」によると、高校生で裸眼眼力が1.0未満の割合は71.06%で、その多くは近視が原因です。これらの人は眼鏡、コンタクトによる矯正(きょうせい)が必要です。

 また若いころに眼鏡やコンタクトを使わなかった人は、老眼の症状が早く出るもので、その場合は老眼鏡が必要になります。つまり、人は必ず眼鏡を必要とする時がくるということになります。

目に合った度数を

 眼鏡を選ぶうえで大切なことは、目に合った度数のレンズのものにすることです。現在はスマートフォンなど近くを見ることが多いので過矯正、つまり強すぎるレンズは疲れや自律神経の負担を増し、体調不良の原因にもなるので要注意です。

過矯正を防ぐには

 目の調節機能が働いている状態で視力検査を行った場合、過矯正になってしまうことがままあります。それを防ぐには「雲霧法(うんむほう)」などで調節機能の介入を取り除き、そのうえで検査するというやり方が推奨(すいしょう)されています。

場面により使い分けを

 眼鏡は使う場面をよく相談して決めることも大切です。加齢に伴い自分の目でピントを合わせられる範囲は狭まります。遠くに照準を合わせた眼鏡だけでなく、普段は遠近、デスクワークでは中近と眼鏡の使い分けが必要になるケースもあるでしょう。

TPOに合わせて

 眼鏡は用途をはっきりさせ、レンズの種類、度数を相談して決めるようにしましょう。

金井たかはし眼科 院長

高橋 義徳(たかはし よしのり)

1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。

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