税金の基礎知識
税金の基礎知識/(18)消費税(4)
私たちは普段の買い物で、ほぼ全てのモノやサービスに一律の消費税を払っていますが、これとは別に、特定のモノやサービスに課せられる消費税も払っています。
前者が「一般消費税」で、後者が「個別消費税」と呼ばれるもので、個別消費税の代表的なものは、酒税、たばこ税、揮発油税(ガソリン税)、入湯税、ゴルフ場利用税などです。

なぜ、あえて個別消費税が設けられているのかというと、それは政策的な意図があるから。酒税やたばこ税は、健康への影響や社会的コストを考慮して「消費を抑制」する目的があり、ガソリン税は道路を使う人が整備費を負担すべきだという「受益者負担の原則」が背景にあります。
しかし、たばこやお酒、ガソリンには、個別消費税だけでなく、一般消費税も課せられているのをご存じでしょうか。
しかも、「個別消費税を含んだ価格」に対して「一般消費税」がかけられているのが現実。「それって、二重課税じゃない?」と思う方が多いのも当然で、税金に税金をかけるのは問題ではないかと長年議論されています。
何気なく受け取るレシートで、一度確認してみてはいかがでしょう。

鈴木僚税理士事務所 税理士
鈴木 僚(すずき りょう)
1988年(昭和63年)山形市生まれ。2018年に税理士資格取得。趣味はドライブ。
