あなたの目 健康ですか?
ドライアイ
あれほど暑かった酷暑も過ぎ、朝晩は寒さを感じるほどになりました。これからは暖房器具の出番ですが、そうなると気になるのが目の乾き、そう、ドライアイです。
目に様々な不快感が
通常、目の表面には涙が広がっていますが、何らかの原因でその広がりが崩れ、安定性が低下すると目に様々な不快感が出ます。
不快感は具体的には「目が乾く」「目がゴロゴロする」「目が痛い」「まぶたが重い」「目を開けているのがつらい」「光をまぶしく感じる」などです。
患者数は2200万人

ドライアイの原因は、周囲の環境によるものが大きいとされます。代表的なのはエアコン、パソコン、コンタクトレンズで、これら「3コン」はドライアイを助長しやすいと言われています。
国内の患者さんは推定で2200万人とされ、年々増加傾向にあります。ドライアイはQOL(生活の質)を下げる原因になります。
症状を見極めたうえで
ドライアイの治療ですが、まず涙の安定性の低下が目の表面のどの部分から起こっているかを診断します。
具体的には、涙の表面にある油の層に異常があるのか、涙の量そのものに異常があるのか、目の表面の細胞に異常があるのか、などを調べます。そのうえで異常のある部分の治療を行います。
治療の主流は点眼
人工涙液、ヒアルロン酸製剤など以前から使われていた点眼に加え、現在は涙そのものを増やす2種類の点眼が治療の主流になってきています。
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目の表面に違和感がある場合は自己判断で放置せず、かかりつけの眼科医に相談することを心がけましょう。

金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳(たかはし よしのり)
1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
