アイフレイル
やや先の話になりますが、10月10日は目の愛護デーです。今年のスローガンは「『見える喜び』は今日のアイフレイル予防から」です。
目の病気の一歩手前
アイフレイルとはこれまでに何度かお話ししてきましたが、簡単に言えば、目の病気の一歩手前の状態です。もう少し詳しく言うと、加齢で目に備わっている力が衰えたところに様々なストレスが加わることで目の機能が低下した状態のことをいいます。
目の機能が低下すると日常生活に支障が出るようになります。スポーツや趣味が楽しめなくなったり、転倒や骨折のリスクも高まります。
また白内障、緑内障、加齢黄斑変性(おうはんへんせい)など様々な目の病気の原因にもなります。
チェックしてみて

アイフレイルを予防するため、日本眼科医会などでつくる日本眼科啓発会議は10項目のチェックリストを作成し、啓発活動に取り組んでいます。
具体的には①目が疲れやすくなった②夕方になると見えにくいことがある③新聞や本を長時間見ることが少なくなった④食事の時にテーブルを汚すことがある⑤眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった⑥まぶしく感じやすい⑦まばたきしないとはっきり見えないことがある⑧まっすぐの線が波打って見えることがある⑨段差や階段が危ないと感じたことがある⑩信号や道路標識を見落としたことがある――です。
2つ以上は要注意
みなさん、どうでしたか?2つ以上当てはまった方は要注意で、お近くの眼科を受診しましょう。
なおアイフレイルの詳細は「日本眼科医会」または「日本眼科啓発会議アイフレイル啓発公式サイト」を参考にしてください。

金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳(たかはし よしのり)
1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
