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米沢市上杉博物館 特別展「上杉謙信の祈りと信仰」

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ゆかりの武具など一堂に

 毘沙門天(びしゃもんてん)を崇拝し、自身の信仰のよりどころとしたことで知られる上杉謙信の実像に迫ろうと、米沢市上杉博物館が13日から特別展「上杉謙信の祈りと信仰」を開催する。

 戦乱が数多く繰り広げられた戦国時代は、戦勝を祈願する軍神が一挙に勃興した。米沢藩上杉家の家祖である謙信が崇拝したのは、仏教において北の方向を守護する毘沙門天。毘沙門天のご加護によって、謙信が数々の戦いを切り抜けようと信じていたことはつとに知られている。

 特別展では、謙信の宗教への信仰の深さが意匠(いしょう)に現れている武具や刀剣、工芸品のほか、謙信を祀るために米沢城本丸に設けられた御堂(みどう)に関する史料などを一挙公開。

 また上杉家は真言宗で有名な大名家で、米沢藩上杉家に引き継がれていく信仰の形を、主に謙信ゆかりの多様な文化財から解き明かしていく。

 前期10月13日まで、後期10月18日~11月16日。10月25日は黒田智早稲田大学教授による講演会「謙信の軍神、軍神の謙信」。問い合わせは0238-26-8001。

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