あなたの目 健康ですか?/(160)紫外線対策
2021年8月13日
連日暑い日が続いていますね。熱中症にはくれぐれも注意が必要ですが、大切な「目」にとっては日差しが強いので紫外線対策もお忘れなく。
目から日焼けも!
日差しが強いと目が充血することがありますが、これは紫外線の影響によるものです。さらに驚くべきことに、目に紫外線を当てると、なんと、全身の皮膚のメラニンが増加するという報告があります。そう、肌を露出していなくても目から日焼けするのです。
肌の日焼けを防ぐためにも目の紫外線対策は大切なのです。

翼状片にもご用心
このほか、紫外線が目に影響するものとしては目頭側から黒目に膜のようなものが入ってくる「翼状片」があります。翼状片は視力障害をきたすようなら手術も必要になってきます。
また紫外線により白内障、加齢黄斑変性などが生じることも。これらの病気の発症予防、進行抑制のためにも紫外線対策は重要です。
有効なサングラス
目の紫外線対策で有効なのがサングラスです。最近はサングラスやスポーツサングラスを使う人が増えていますよね。サングラスでなくても、紫外線をカットするタイプの眼鏡であれば大丈夫です。
逆にサングラスでも紫外線カットがないと、光をさえぎった分だけ瞳孔が拡がるので、目の中に紫外線がより多く入る結果になってしまいます。紫外線カットかどうかに注意してください。
夏を乗り切りましょう
街中ではアスファルトなどで紫外線が反射するので予想以上に紫外線の影響を受けます。
目の健康を保つために紫外線対策をしっかりして暑い夏を乗り切りましょう。


金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。