シヤチハタ子会社 山形工場の能力倍増
2021年4月23日
印章大手のシヤチハタ(名古屋市)子会社のシヤチハタエンジニアリング(同)は、山形市の山形中央インター産業団地にある山形工場の能力を倍増する。現在の工場が手狭になってきたためで、年内をメドに新工場を竣工する。投資額は15億円前後とみられる。

近く着工する新工場は鉄骨3階建て、延べ面積8760平方メートル。竣工後は従来と同様、インキやスタンプ素材、組み立てロボットなどの製造を担う。
同社は2017年に同団地に約1万7000平方メートルの土地を取得して研究施設を開設、翌18年に現在の工場を稼働させており、同社では今回の新工場建設を「第3期拡張工事」と位置づけている。研究施設と現在の工場を合わせた延べ面積は8660平方メートルで、新工場の稼働により2倍強の能力になる。
現在の山形工場の従業員は約100人。コロナ禍の中、日本特有のハンコ文化がテレワーク促進の足かせになっているとの指摘も出ているが、同社では「売れ行きに目立った影響は出ていない」としており、新工場稼働に伴い20人程度を新規雇用する計画という。