大沼、米沢店を閉店/8月 売上減・老朽化で

2019年4月12日
 経営再建中の百貨店「大沼」(山形市)は、米沢市にある米沢店(写真)を8月15日で閉店することを発表した。売り上げの低迷や設備の老朽化などが理由。閉店後、土地と建物は売却し、需要があるギフト品や学生服の取り扱いは米沢市内の別の場所に店舗を借りて営業を続ける予定。従業員約50人は山形店や米沢の新店舗に振り向けるとしている。
大沼、米沢店を閉店/8月 売上減・老朽化で

 1970年にオープンした米沢店は地上6階建て、床面積は9870平方メートル。最盛期の92年には約60億円の売上高を記録したが、郊外型店舗などとの競合で直近では約12億円まで落ち込んでいた。
 大沼は昨年4月、投資ファンドのマイルストーンターンアラウンドマネジメント(MTM、東京)が経営権を握ったが、MTMが資金難に陥り再建が難航。3月に大沼の幹部社員らが「大沼投資組合」を設立し、全株式を取得してMTMに代わって経営にあたっている。