真理子先生の女性のミカタ/生理痛

2019年3月8日
 寒い季節には痛みがことさらツラくなるのが生理痛。この時期、当院にも痛みのあまり飛び込んでいらっしゃる方が多くなります。

痛みは子宮の収縮

 生理痛(月経痛)は医学的には「月経困難症」と呼ばれ、生理の際、痛みのために日常生活に支障を来たすような症状が表れる場合をいいます。
 そもそも生理とは、妊娠に備え厚くなった子宮内膜が、妊娠せず不要になると剥(は)がれ落ちる出血のことで、子宮内膜を押し出すための子宮の収縮が痛みを伴うのです。

真理子先生の女性のミカタ/生理痛

腰痛や頭痛、下痢も

 思春期のお嬢さまは子宮の出口である「子宮頚管(けいかん)」が細いため、特にツラいのです。出産すると痛みが軽くなる方が多いのは子宮頚管が柔らかくなるためです。
 痛いのは下腹部だけでなく、腰や頭が襲われることも。胃腸にも影響し、吐き気や嘔吐(おうと)、下痢を伴う場合もあります。

冷えは禁物です

 子宮の収縮は冷えると強まります。つまり冷え性の方ほどお悩みのはず。対策としては、お腹や腰を使い捨てカイロで温めるだけでなく、下着の重ね着など全身を温かく保つ工夫が大切です。鎮痛剤なども痛みが強くなる前に早めに服用しましょう。

子宮内膜症にも!

 生理は健康のバロメーターである一方、妊娠を考えていない時には実は全く不要のもの。そればかりか、月経困難症の方は6~7割の確率で子宮内膜が子宮内ではなく骨盤や卵巣などに増殖する「子宮内膜症」になることが分かっています。
 子宮内膜症は進行すると妊娠しづらくなる場合もあり要注意。学校や仕事を休みたくなるほどの痛みや鎮痛剤が効かない時は、婦人科に相談されることをお勧めします。


真理子先生の女性のミカタ/生理痛
真理子先生の女性のミカタ/骨粗しょう症~番外編~
院長 伊藤真理子
プロフィール

(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。