《おしえて!編集長》 今年の灯油価格は?

2018年10月26日
 朝晩が冷え込むようになり、間もなく冬将軍の到来。この時期になると気になるのが暖房用の灯油の価格ですよね。今年はどうなるのかしら?
《おしえて!編集長》 今年の灯油価格は?

寒くなってきましたね。

全国的には暖冬?

 「そうだね。気象庁が先月25日に発表した10月からの3カ月予報によると、全国的に暖かい空気に覆われやすい。気温は北日本で平年並みか平年より高く、東日本と西日本、それに沖縄では平年より高いそうだ」
 「総じて〝暖冬〟と予想してるんだけど、『北海道と東北以外では』って注釈がついてる(苦笑)。去年みたいな大雪は勘弁してほしいぜ」

そこで気になる灯油の価格ですが…。

前年比3割高

 「結論から言うと、灯油も勘弁してほしいって話。経済産業省資源エネルギー庁が毎週発表している県内の灯油価格は15日時点で店頭が18リットル1745円、配達が同1862円で、いずれも7週連続の値上がり。去年の今ごろと比べても3割近く上がってるんだ」

ヒエー!

 「山形市周辺での配達価格の目安は、山形市農協系の石油販売会社『ジャオ』が山形市消費者連合会に納入する価格。毎年この時期に交渉が行われ、ここで決まった価格が10月1日から翌年の3月31日まで適用される仕組みだ。その後の情勢の変化によって期中改定はあるけどね」
 「10月上旬に決まった今季のスタート価格はホームタンク用が1リットル98円、ポリタンク用が同99円。昨季がそれぞれ75円、76円だったから、やっぱり約3割高くなってるよね」

そういえばガソリンも高いですよね。

《おしえて!編集長》 今年の灯油価格は?

ガソリンや他の石油も

 「高いよね。資源エネルギー庁の調査だと、15日時点の県内のガソリン価格はレギューラーが1リットル161円、ハイオクが同172・2円。やっぱり7週連続の値上がりで、去年と比べ3割高になってる」
 「灯油やガソリンにとどまらない。バスやトラックの燃料になる軽油、漁船の燃料やビニールハウス内の温度を上げる重油も上がってる。重油は公衆浴場のお湯を沸かす際にも使われていて、県外では入浴料を引き上げる一般公衆浴場(銭湯)やスーパー銭湯もあるそうだ」
 「厳冬地の人たちや全国のドライバー、輸送関連業界、漁業・農業関係者、銭湯経営者らがみんな『勘弁してほしい』って悲鳴をあげてる」

どうしてこんなことになっちゃったんですか?

原油高が原因

 「原油が上がってるからさ。灯油やガソリン、軽油や重油は原油を精製してつくられる。原油の価格は現在1バレル80ドル前後で、1年前に比べざっと4割値上がりしてるんだ」
 「原油高の引き金を引いたのはトランプ米大統領だ。産油国のイランにけんかをふっかけ、日本など西側諸国にイラン産の原油を買わないよう圧力をかけている。その結果、極端に言えばイランという産油国がひとつ消え、世界中で原油が足りなくなってるんだ」
 「残る産油国が増産すれば不足感はある程度は解消されて価格も下がるんだろうけど、ロシアを含めた産油国は9月に協議して『増産しないよ』って決めた」

値下がりは期待薄?

 「米国内でも石油は急騰していて、11月に中間選挙を控えるトランプ大統領もカリカリしてるらしい。でも仕方ないよね、自分でまいた種なんだから。専門家の間では原油は100ドルを突破するなんて見方もある」

今シーズン、安い灯油は見込めそうもないんですね。

 「そういうことかな」