レトロやまがた再発見/(4)山形聖ペテロ教会

2007年8月10日
 山形聖ペテロ教会は、かつて武家屋敷が並んでいたとされる木の実町の沿道にあります。つい最近、外壁と屋根のペンキが塗り直され、以前にも増して美しい輝きをみせている建物です。「おとぎ話から抜け出たような教会」と形容する人もおり、言い得て妙だと思わず感心してしまいます。
レトロやまがた再発見/(4)山形聖ペテロ教会
 とんがり帽子をかぶったような鐘楼(しょうろう)、中世風に急勾配をなす屋根。窓枠も多くが縦長のアーチ状で、本格的な異国風の外観です。
 ただ内部に入るとやや趣が異なります。美しいステンドグラスは異国情緒たっぷりですが、不思議に神社やお寺の内部にいるような厳粛な雰囲気が漂います。
 この教会堂はイギリス人のW・スマート宣教師が山形市に在任中、J.M.ガーディナー(注)の設計指導を受けて1909年(明治42年)に建設したもので、間もなく100年になります。
 外国人の設計による本格的な西洋建築ですが、キメの細かい日本の大工技術、おそらくは地元山形の宮大工の技術が加えられているため、荘厳な「和」の雰囲気が感じられるのかもしれません。
(山形歴史たてもの研究会/小林和彦さん)

 注=J.M.ガーディナー・・・米国人の伝道家、建築家で、立教大学の初代学長。代表的な建造物に、ともに国指定重要文化財である京都聖ヨハネ教会(現・愛知県明治村)、旧遺愛女学校本館(函館市)などがある。
レトロやまがた再発見/(4)山形聖ペテロ教会
■山形聖ペテロ教会
 山形市木の実町9−22
 TEL.023−622−7328
※見学は事前の問い合わせが必要。 日曜礼拝は午前10時半から。