あなたの目 健康ですか?/(56)アイバンク
期待膨らむiPS細胞
iPS細胞の何が画期的かと言えば、私たちの内臓や目は細胞からできていますが、その細胞を人工的に作り出すことができるところです。iPS細胞の研究が進めば再生医療は飛躍的に発展すると期待されています。
実際、iPS細胞を用いた目の再生治療として「加齢黄斑変性」に対する研究が213年度開始を目指して進められてます。
現状「移植」頼み
ただ、現状では衰えた角膜の再生などは移植に頼らざるを得ません。角膜内皮移植や角膜上皮移植など、病気で障害された部分だけに限ったパーツ移植などの進歩により以前より多くの方が移植治療を受けられるようになってきました。

アイバンクの役割
この移植治療を支えているのがアイバンク。県アイバンクは1979年にライオンズクラブの篤志家の方々の支援で誕生し、これまでに7230人が登録、201人が角膜を提供してくれました。そして326件の移植手術が行われ、文字通り角膜手術が必要な人と善意とを結ぶ懸け橋の役目を果たしています。
18日アイバンク講習会
18日(日)午後2時から山形市中央公民館6階ホールでアイバンク講習会を開催、日本眼科学会専門医の難波広幸山大助教授(写真)が「今そこにある目の危機~身近な眼の病気と角膜移植~」と題した講演を行います。参加無料。
賛助会員を募集中
現在、県アイバンクでは活動をサポートする賛助会員を募集中。問い合わせは023-633-1122事務局まで。


プロフィール
● (たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。