ドンキ出店で意見書/地元町内会 生活環境に配慮を
2012年9月14日
総合ディスカウントストアのドン・キホーテ(東京)が山形市嶋地区で出店準備を進めていることに対し、地元町内会が大規模小売店舗立地法に基づく意見書を県に提出した。周辺の生活環境への配慮や店舗と住居地域とを区切るフェンスの設置などを求めている。県によれば、大店立地法に基づく意見書が出されるのは2005年のスーパースポーツゼビオ米沢店の出店計画に対して以来という。

「ドン・キホーテ山形嶋南店」(仮称)は県道20号と県道174号が交わる嶋交差点の東南角で建設中で11月22日の開業を予定している。店舗面積は2166平方メートル、駐車場は79台分、駐輪場は76台分を確保する予定。計画では終日営業をうたっている。県には3月に大店立地法に基づく店舗新設を届け出た。
これに対して地元の嶋南町内会(540世帯)が提出した意見書は(1)周辺は閑静な住宅地であることから平穏な生活環境および財産権の維持のための配慮をすること(2)深夜営業中の治安や騒音、交通渋滞などへの対応を十分におこなうこと、特に店舗南側に強固なフェンスを設置すること(3)開店後に問題が生じた時は対応窓口を設置して迅速に善処すること――の3点を求めている。

県では現在、ドン・キホーテの届出書を審査中で、生活環境保持の観点から配慮が必要と判断すれば県から同社に意見が伝えられる。