ドクター松本の医食同源(68)/健康的な食生活(下)

2011年11月25日
 日本人の食生活が欧米化し、肉食を中心とした高脂肪、高たんぱくの食事が糖尿病や高脂血症を増加させ、さらには心筋梗塞などの重篤な疾患を増やしてきたことをお話してきました。それではどんな食事が好ましいのでしょうか。

「一汁三菜」が理想

 答えは「一汁三菜」を基本とした古くからの代表的な日本食にあります。これはご飯を主食とし、汁物とおかずを3品(主菜1品、副菜2品)とする食事構成です。ご飯でエネルギーの源となる糖質(炭水化物)を、汁物で水分やミネラルを、おかず3品でたんぱく質、ビタミン、食物繊維をバランスよく摂取しようというものです。

ドクター松本の医食同源(68)/健康的な食生活(下)

食材をバランスよく

 おかずのうち、主菜は魚を中心に余分な脂肪を含まない肉類、卵、豆腐などのたんぱく質を含む食品から選びます。副菜2品は野菜、イモ、豆、キノコ、海藻といったビタミンやミネラル、食物繊維を多く含む食材を用いて煮物、おひたし、サラダなどで摂ります。
 注意することは主菜と副菜を重ならないようにすることで、肉と魚、卵と納豆などタンパク質を含む食材はダブらないようにしましょう。
 この一汁三菜をバランスよく組み合わせることで糖質の吸収が穏やかになり、食後の血糖の急上昇を抑えることができます。また脂肪の過剰摂取も防ぐことができます。

食べ方にもコツが

 食事の摂り方にも注意が必要です。口に入れて30回は噛むようにすれば、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎが防げます。またゆっくり食べることで食後の血糖値の上昇も緩やかになり、糖尿病の 悪化や肥満を抑制することもできます。
 さらに深夜遅い時間にはカロリーの高い食事や脂肪の多い食事を摂らないこと、寝る直前の間食をしないことなどがあげ られます。
 
偏りのない食生活を

 偏りのない食生活で健康な毎日を送るよう心がけて下さい。


ドクター松本の医食同源(68)/健康的な食生活(下)
松本 光生(まつもと・みつお)

1985年山形大学医学部卒業。山形県立中央病院勤務の後、2007年5月に松本内科クリニックを開業。日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医。