《おしえて!編集長》 七日町商店街 分裂の危機に

2011年6月24日
 山形市中心部の「ほっとなる通り」の自転車専用道を巡り、廃止するか継続するかで商店街の意見が割れていることは3月11日発行のやまコミ第108号でも紹介しましたよね。大震災後もこの問題がくすぶっていて、いま商店街が大変なことになってるんですって。教えて編集長!
《おしえて!編集長》 七日町商店街 分裂の危機に

どうなってるんですか?

自転車道、廃止か存続か

 「自転車専用道に関係する商店街振興組合は七日町、本町、十日町の3つで、いま大モメにモメてるのは七日町。なんでモメてるかは順を追って説明しなきゃだね」
 「まず2009年11月に自転車道ができたよね。これは正式な手続きを踏んだうえで決まったんだけど、実際にできてみると自転車と歩行者の接触事故が減ったという効果の半面、車の渋滞や混雑を招くという弊害も出てきた」
 「特に商売にも影響していると危機感を強めているのが自転車道廃止派に回っている人たち。この人たちにすれば『自転車道は組合で議論を尽くしたわけではなく執行部の独断専行』みたいな思いがあるんだな」

数では廃止が優勢

 「それで2月に臨時総会の開催を求め、全組合員82人に廃止か継続かを問うたところ、廃止が54人で継続の14人を上回った。だから継続派の執行部も本音はともかく、立場としては廃止をうたわざるを得ないわけだ」

それって震災前の話ですよね。

理事改選の請求書が!

 「そう。そもそも自転車道は警察庁と国土交通省が全国で旗振り役になってるんだけど、震災後は被災地の人命救助や復興・復旧で自転車道どころじゃないよね。必然的に自転車道を巡る議論はタナ上げになってる」
 「これが反対派には執行部の怠慢と映ったらしい。とうとう6月3日付けで執行部に『理事改選の請求書』を提出したってわけ」

どういうことですか?

 「商店街の総会っていうのが年1回開かれていて、2年ごとに理事が改選されることになってる。今年は理事改選の年じゃないけど、法律に基づいて必要な署名を集め、理事長を含む理事全員の改選を求めている」

《おしえて!編集長》 七日町商店街 分裂の危機に

その総会っていつなんですか?

対立は総会の場に

 「6月22日さ」

エー、エー、明日じゃないですか。

 「やまコミ第115号の締切が今日(6月21日)だから、総会の結果を読者にお伝えできないのは残念なんだけど、どっちに転んでも間違いなく禍根を残すな。請求書とか見てみると修復のしようがなさそうだもん」

今後どうなるんですか?

 「分からん。ただ評論家的に『不況の時に内紛なんかやってる場合か』といった声はあるけど、俺はむしろ徹底的にやりあって長年にわたる不透明なところとか問題点が白日のもとにさらされればいいと思うけどね」

徹底した議論を

七日町の組合って不透明なところがあるんですか?

 「あると思うよ。だって組合で駐車場まで所有して財政的には恵まれてるのに、中心街活性化の美名のもとで庶民の税金どんどん使われてるじゃん。組合が中心になってやってるラジオ局にも血税が使われてるし」

あの~そこまで書いていいんでしょうか?

 「いいよ。このへんの構図が庶民にほとんど知らされてないのが山形のおかしなところだから。うちが書かないとどこも書かないだろ」