モンテディオ山形 FW 田代 有三 選手

2010年4月23日
田代 有三(たしろ・ゆうぞう) 1982年(昭和57年)福岡市生まれ。福岡大学時代から大学ナンバーワンFWと評価され、大分トリニータ、サガン鳥栖に特別指定選手として登録。2005年に鹿島アントラーズに加入、身長を生かした頼れるストライカーとして08年まで「田代が決めればチームは負けない」という不敗神話を打ち立てる。同年に日本代表に選ばれるも昨季は若手の台頭もあって出場機会に恵まれず、今季から山形に期限付き移籍。山形市で奥さんと2歳の娘さんとの3人暮らし。27歳。
モンテディオ山形 FW 田代 有三 選手

励みになる生の声援
   その期待に応えたい——

——モンテ移籍を決断してくれたのは?
 
「試合に出たい」で決断

 「鹿島に5年在籍しましたが、08年の夏ごろから膝の故障で調子を落とし、出場機会が減ってしまいました。これは仕方なかったけど、昨年はコンディションは良かったのに試合に出られず、モヤモヤしてました」
 「そんな時に声をかけてくれたのがモンテ。J2のチームからもオファーはありましたが、やっぱりJ1のステージでやりたかったし、高校と大学で指導を受けた小林(伸二)監督にもう1度基礎から教えてもらいたいと思って決めました」
——モンテ、来てみてどうですか?
 
鹿島戦から開眼

 「固い守りからの速攻のチームというイメージでしたが、実際は固い守りは徹底しているものの速攻ではなく、しっかりつないでいくという戦法。鹿島とは全然違うし、イメージとのギャップもあって最初は戸惑いましたね」
——でも鹿島戦(3月27日)、広島戦(4月3日)、神戸戦(4月11日)と3試合連続でゴール。チームにも馴じんで今や大黒柱です。
 「まだまだですけど、鹿島戦から何かふっきれた感じはありますね」
——17日の横浜戦は自身初の4戦連発とJ1リーグ通産100試合目、さらにはモンテ初のJ13連勝がかかった大一番でしたけど、中村俊輔選手にヤラれちゃいましたね。
 「シュートも打てませんでしたね。やっぱり勝つのは難しいです」
——話題変えて、山形の生活はいかがですか?
 
県民の優しさに感激

 「山形はもちろん東北は初めてですが、皆さん優しいというか、人なつっこい人が多くてビックリしてます。買い物に行っても娘と公園で遊んでいても『頑張って下さい』とか『この前の試合は良かった』とか声をかけてくれる。こんなこと鹿島時代にはなかった」
——あっ、同じことをバレーの佐々木みき選手も言ってた。
 「あと盆地で暮らすの初めてで、大自然に囲まれてる感じがいいですね。食べ物もおいしい」
 
チーム、イケメンぞろい?

——でもカッコいいよなあ。チームで自分が1番イケてるって思ってるでしょ。
 「そんなことないですよ(苦笑)、いっしょに来た増田とか下村さんもカッコいいし」
——もとからいるヤツには勝ってると。
 「思ってませんって(苦笑)」