ヤマザワ北駅前店、3月に閉鎖/建物老朽化で 地元の声今回は届かず

2009年12月25日
 食品スーパーのヤマザワはJR北山形駅東口の「北駅前店」を来年3月末で閉鎖することを地元に伝えた。建物の老朽化が理由で、閉鎖後に建物は解体する。ヤマザワでは当初、今年3月末での閉鎖を予定していたが、周辺に大型スーパーがなくなるとして存続を求める地元の声に配慮、1年限りという条件で営業を継続していた。
ヤマザワ北駅前店、3月に閉鎖/建物老朽化で 地元の声今回は届かず

 ヤマザワによれば北駅前店がオープンしたのは1969年で、山形と宮城にある全61店舗の中で最も古く、店舗面積も600平方メートルと現在の標準的な店舗の3分の1以下。築40年以上が経過して建物の老朽化が目立っているが、隣接する土地の確保が困難なことから増改築も出来ず、既定方針どおり閉鎖を決めたとしている。
 閉鎖の方針を受け周辺の第三小学区内の7自治会長が昨年と同様、16日にヤマザワ本社を訪れて改めて営業延長を申し入れたが、今回は実らなかった。
 地元の取りまとめ役である宮町5区自治会長の青木賢一郎さんは「区内では住民の高齢化も進んでおり、唯一の大型スーパーがなくなるのは痛い。かといってこれ以上、無理なお願いもできないし…」と頭を抱えている。