山形信用金庫 理事長 佐藤三朗氏

2008年3月14日
佐藤三朗(さとう・さぶろう)1947年(昭和22年)生まれ。65年に山形信用金庫へ。業務部長兼総合企画室長などを経て2001年常務理事、03年専務理事、04年から現職。61歳。座右の銘は「不易流行の精神」「一期一会」。
山形信用金庫 理事長 佐藤三朗氏

地域貢献に向け体力・受け皿増強へ

——マクロ的には景気は拡大局面にあるとされていますが。

県内中小企業は苦境

 「2002年から始まったとされる景気回復、景気拡大は『いざなぎ』を超え、戦後最長を更新中といわれています。ですが、これはあくまで大
都市や大企業を中心とした話で、ここ山形、しかも我々の融資先である中小企業にとっては厳しい状況が続いています」
 「原油など素材価格の上昇に伴うコストアップ、公共工事削減や建築基準法改正を背景にした建設・建築需要の落ち込みに加え、山形では人口の減少傾向が続いています。2100年までに県全体で70万人、山形市だけでも17万人が減ってしまうという試算もあります」

顧客ニーズに迅速に対応

——そうした中で山形信金に求められる役割は?
 「中小企業が大変な時に支援するのが信金の役割です。そのためには夏の酷暑も冬の豪雪もハネのけ、街をこまめに歩く必要がある。実際に歩くことで顧客の課題や問題点が見えてくる。そうしたニーズを敏感にくみ取り、迅速に対応していく姿勢がこれまで以上に求められます」
 「山形信金は来年が創立60周年で、人間でいえば還暦。取引先も2代目へと移りつつあり、そうした若手経営者を対象にした勉強会や講演会を積極的に実施しています。中小企業の若手経営者の育成は急務です。また職員の『おもてなしの心』をレベルアップさせるため、4月からは表彰制度も導入する予定です」
——来年5月に山形庶民信用組合と合併しますね。

合併、地域貢献が狙い

 「地域貢献、中小企業支援の態勢を強化するため双方で決断しました。先に述べたように縮小するパイの中で競争していても意味がない。企業風土が似かよっている2つの組織が手を携え、顧客ニーズに即応したサービスの提供や円滑な資金供給を目指したい」
 「合併計画を明らかにしたのは昨年9 月ですが、その3カ月前に私から申し入れました。伊藤さん(注・山形庶民信用組合理事長)も同じ考えをお持ちだったようで、スピード合意でした」

趣味はドライブ

——ご趣味とかって?
 「ドライブですかね。最近も山形から北海道まで、ざっと1500キロを走破してきました。なるべく電車や飛行機は使わない。車で地域と触れ合うことで電車や飛行機では見えないものが見えてくる。地域の息づかいとでもいうんですかね」
——やっぱりタタキあげの信金マン、信金マンの鏡!(笑)