コツを知ったら毎日楽しい 家事ラク講座《10》掃除機のこと(3)

2022年6月24日
●きらめくお部屋をご提案するキラリスト BIBI(ビビ)
 ☆日本家事代行協会認定アドバイザー
 ☆ハウスキーピング協会認定クリンネスト
コツを知ったら毎日楽しい 家事ラク講座《10》掃除機のこと(3)

 前回、掃除機は目に見えるゴミだけでなく、直径1ミリ以下のハウスダストも吸い込んでくれるというお話をしました。
 そのハウスダストの3分の1は窓から風に乗って入ってきたり、洋服や鞄について持ち込まれます。残りは家の中のふとんやカーペット、カーテンなどから発生する綿(わた)ボコリがほとんどだと言われています。
 発生場所は滞在時間が長いダイニングやリビングだけでなく、廊下や階段にも。玄関から直結しているうえ、家族みんなが往来するため、砂ボコリや、皮脂や髪の毛などのハウスダストが多く発生します。
 また、眠るだけの場所だと思いがちな寝室は綿ボコリの温床。浴室、洗面所も布製品のクズや髪の毛が多く見られ、湿気が多くてカビが発生しやすいハウスダスト駆除対策の重点エリア。

コツを知ったら毎日楽しい 家事ラク講座《10》掃除機のこと(3)

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 そのハウスダストは軽くてフワフワしているので、空気の流れや人の動きに合わせて浮遊し、人がいない時や寝ている間に静かに床に落ちていきます。
 窓から差し込んだ光に反射して見えるようなホコリは30分ほどで床に落ちますが、目に見えないハウスダストは約10時間かけて落ちるとか。
 つまり、ハウスダストを効率的に掃除機で吸い込むには朝一番や帰宅前の、床にたまったタイミングで行うのがべスト。さらにハウスダストは壁にあたって落ちていく傾向があるので、壁際の床から掃除機をかけるようにしましょう。
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 なお、ツルツルで滑りやすいフローリングの床の場合、徹底するなら掃除機前に床用ワイパー(ドライシート)を。
 掃除機を動かす動作や排気でも舞い上がってしまいがちなハウスダストを、床用ワイパーで静かにからめとり、残りを掃除機で吸引するという段取り。最後にフローリングの目にそって水拭きをすれば完璧です。
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 また、ハウスダストは床だけでなく本棚やテレビ、照明器具などにも吸い寄せられる傾向があるので、これらの場所もハンディワイパーやモップで拭うようにしてキレイに。掃除機掛けはその後です。
 なお、ホコリなどを吸着しない昔ながらの払塵(はたき)は、ハウスダストをまき散らかすだけになりかねないのでご注意を。