がんばれ!モンテディオ山形
2008年10月10日
サッカーJリーグ2部(J2)のモンテディオ山形が快進撃を続けている。これまでの通算成績は18勝10敗8引き分けで勝ち点は62、J2全15チーム中、順位はJ1に自動昇格できる2位。こんな千載一遇のチャンスなのに、地元の応援ムードがイマイチ盛り上がっていないと感じるのはなぜ? 「そうだ、NDソフトスタジアム山形に行こう!」

モンテは5日、天童市のNDスタでアビスパ福岡と対戦。後半開始直後の46分、パスを受けたFW豊田が決めた先制ゴールを守りきり、1—0で福岡を下した。
今季のモンテは3月8日のサガン鳥栖戦で黒星スタートとなったが、3月29日のヴァンフォーレ甲府戦から4月29日の湘南ベルマーレ戦まで6試合負けなし。5月21日の徳島ヴォルティス戦から6月15日のベガルタ仙台戦まではチームタイ記録の6連勝を飾るなど上々の滑り出し。
3連敗の後を受けた7月19日の徳島戦から9月7日のザスパ草津戦までは7試合負けなし。この間、ベガルタ仙台を下して東北ダービーで9年ぶりの勝ち越しを決めた。
今季のモンテは3月8日のサガン鳥栖戦で黒星スタートとなったが、3月29日のヴァンフォーレ甲府戦から4月29日の湘南ベルマーレ戦まで6試合負けなし。5月21日の徳島ヴォルティス戦から6月15日のベガルタ仙台戦まではチームタイ記録の6連勝を飾るなど上々の滑り出し。
3連敗の後を受けた7月19日の徳島戦から9月7日のザスパ草津戦までは7試合負けなし。この間、ベガルタ仙台を下して東北ダービーで9年ぶりの勝ち越しを決めた。

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モンテ快進撃の原動力とされているのが今季からチームの指揮を執る小林伸二監督(48、写真左上)の存在。2001年から当時J2の大分で監督を務め、翌年にリーグ優勝とJ1昇格を果たした実績の持ち主で、3連敗が1度だけとモンテが安定した戦いぶりをみせているのは小林監督の手腕との見方は多い。北京五輪日本代表にも選ばれた豊田陽平(写真左下)の復調や、昨季まで出場経験の少なかった若手の成長、活躍も見逃せない。
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だが、そんなモンテの快進撃にもかかわらずホームゲームの観客数は伸び悩み気味。チームを運営する県スポーツ振興21世紀協会では1試合平均入場者数として6000人を想定、入場料収入も昨年度を5500万円上回る1億4600万円を見込んでいたが、これまでのところ達成できるかは微妙な情勢という。

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一般的なJ1昇格の方程式は、試合に勝つ→観客動員数がアップして入場料収入が増える→チーム経営が安定して大型補強が可能になる→さらに強くなってJ1昇格——というもの。これまでのモンテは、どこからこの方程式の「なわとびの輪」に入ったらいいのか、身構えるばかりだった。
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そのモンテが快進撃を続けている。これはもう、応援するしかないでしょ。でないと選手たちが可哀そうだし、何より山形がJ2チームを抱えている理由・資格がなくなる。