徹底して山形に密着したフリーペーパー

医学のうんちく/青少年の性行動(下)

2022年4月8日
 前号に続き、日本性教育協会が2017年に実施した「青少年の性行動全国調査」の結果を紹介します。

大学生の性交経験率

 大学生の性交経験率は1974年時点で男子は約23%、女子は約11%。その後80年代、90年代は一貫して上昇、ピークは05年で、男子は約63%、女子は約62%でした。
 ただ以後は低下傾向に転じ、17年調査では05年に比べ男子は16ポイント、女子は25.5ポイント減少しています。

 医学のうんちく/青少年の性行動(下)

中高生の性交経験率

 高校生の性交経験率は74年時点で男子10.2%、女子5.5%。80年代初頭までは横ばいでしたが、以後は増加が続き、やはりピークだった05年に男子は26.6%、女子は30.3%に。その後は減少し、17年は05年に比べ男子は13ポイント、女子は11ポイント減少しています。
 中学生の性交経験率は87年の調査開始時で男子2.2%、女子1.8%。その後は低いながらも上昇傾向にあり、17年は男子3.7%、女子4.5%でした。

女子も「草食化」?

 ここまで見てきたように、性交経験率は高校生から大学生にかけ、男女とも05年がピークで、以後は減少傾向をたどっています。昨今は恋愛に淡白な「草食系男子」の増加が話題になっていますが、今回の調査で、男女ともに草食化していることが分かりました。
 スマートフォンなど電子機器の普及により、異性とのかかわりに必要な時間を電子機器の使用に割いていることや、電子機器からの情報で性的に満足していることも原因と考えられます。

中学生は二極分化

 一方で、中学生において性交経験率が継続的に増加しており、低年齢化の傾向も認められます。
 若者は、早期に性交を経験する者と、ある程度の年齢になっても経験しない者に二極分化しているとの指摘もあります。


 医学のうんちく/青少年の性行動(下)
医学のうんちく/Y染色体のお話(中)
山形徳洲会病院院長
笹川 五十次
(ささがわ・いそじ)1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。