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ライオンパン(山形市)自主廃業へ/少子化、設備老朽化で71年の歴史に幕

2022年2月25日
 学校給食や高校・病院の売店などで地元に親しまれてきたパン製造のライオンパン宝生堂(写真、山形市、佐藤矩昭社長)が28日で自主廃業する。戦後間もない1951年(昭和26年)創業の老舗だが、少子化による需要減少や設備の老朽化、後継者不在などが重なり、71年の歴史に幕を下ろす。
ライオンパン(山形市)自主廃業へ/少子化、設備老朽化で71年の歴史に幕

 同社は出征先の中国から郷里に引き上げてきた佐藤社長の父親が六日町で創業、72年に鳥居ケ丘の現在地に移転した。給食用食パンや売店向け菓子パンの製造に加え、現在では76年から始めた給食用米飯事業が全体の8割を占める。
こだわりの菓子パンやライオンがラッピングされた配送車などで地元から親しまれていたが、ここ数年は少子化の影響で学校給食用の需要が年々減少。事業開始時に導入した炊飯施設も老朽化が顕著だが、更新しても回収が難しい状況に置かれていたという。
 2代目の佐藤社長は「後継者がいないこともあり、周囲に迷惑をかけず、余力があるうちにと廃業を決断した」と話している。
 米飯事業は春休み前の3月末まで継続、4月以降は市などが整備中の山形広域炊飯施設にバトンを渡す。