徹底して山形に密着したフリーペーパー

グリーン・ワーク・コーポレーション(山形市)社長 小川 一喜さん

2021年11月26日
小川 一喜(おがわ・かずよし) 1974年(昭和49年)山形市生まれ。市立五小→同一中→山形商を経て薬品卸、ハウスメーカーなどに勤めた後、2013年に造園や外構工事を手掛けるグリーン・ワーク・コーポレーションを設立して社長に。社会の高齢化やコロナ禍などにより、20年から顧客からの要望に応える形で庭じまい、不用品の回収など〝つなぐ〟サービスの提供に乗り出している。47歳。
グリーン・ワーク・コーポレーション(山形市)社長 小川 一喜さん

時代の要請で始めた新サービス
  価値あるものを次世代につなぐ

――〝庭じまい〟の仕事が増えているとか。

庭造りから庭じまいへ

 「庭造りをお手伝いしたお宅にうかがって、春は消毒、夏は剪定、冬は雪囲いというのがわれわれのルーティンの仕事です。それ以外のお庭の日々のお手入れは顧客がご自身でされるということになりますが」
 「昨今は、年をとって足腰が弱くなり、手入れが重荷になってきたと訴える方が増えてきています。少子高齢化が進み、家を引き継ぐ人がいないと庭も保てないということになってきます」
 「庭造りを業としている立場としては、そこで仕事が途絶えてしまうことになるし、丹精込めた庭を整理することはツラいことですが、〝庭じまい〟は〝墓じまい〟と同様、これからは避けられない問題になってくるんでしょうね」
――なるほどねえ。
 「〝終活〟の一環ともいえそうです」

依頼に応え不用品回収も

――でも庭じまいは造園業の延長としても、不用品回収の方は…。 
 「去年までは未知の分野でした。それが造園や外構の仕事でお宅巡りをしている中で、『コロナ禍で子どもが県外から帰ってこれなくなって、家の片づけを頼めないか』という依頼があり、お困りならお手伝いしましょうと話が進んで」
 「その1件だけかと思ったら、次から次へと同様の依頼が寄せられるようになって。恥ずかしながら後で知ったことですが、不用品を処分したり売ったりするのに資格がいるんですね(苦笑)。それが分かって慌てて必要な古物商の免許を取得し、女性社員にも遺品整理士の資格をとらせて」
――そっちのニーズも増えていきそうですね。

前向きに取り組みたい

 「一般的には後ろ向きのビジネスと感じる人もいるでしょうが、やるからには前向きに取り組みたい。これは実際にあった話ですが…」
 「庭じまいで廃棄されるはずだった樹木をインスタにアップしたら引き取り手が見つかったり、ご主人が亡くなり、奥さんから『全部処分して』と言われた遺品の中から大切なものを見つけ出して感謝されたり」
――いい話だなあ。
 「そんなふうに、リサイクルできるものや大切な思い出を次世代へ〝つなぐ〟ことを使命にしたい。そうした意味を込めてサービスは『つなげっ隊』と命名しました」

いつかはお宝に

――テレビの「開運!なんでも鑑定団」とか見てると、時にもの凄いお宝と遭遇したり。
 「始めたばかりのヨチヨチ歩きで、残念ながらまだそんな幸運には恵まれていません(苦笑)」