あなたの目 健康ですか?/(163)ドライアイ
2021年11月12日
朝晩の冷え込みが厳しくなり、暖房器具が必要な時期に入りましたが、そうなってくると気になるのがお肌の乾燥とドライアイです。
原因は涙の異常
そもそもドライアイとは、涙の異常によって目の表面の健康が損なわれる病気です。涙の量が減ったり、涙の質が変化して乾きやすくなるために生じます。
環境に応じて症状が悪くなることが知られていますし、そのことを実感されている方も多いと思います。お肌もそうですが、ドライアイにも大敵なのが冬の乾燥です。

部屋の加湿と点眼を
ドライアイを防ぐにはセルフケアとメディカルケアが大切です。
セルフケアでは、暖房などで部屋が乾燥しすぎないよう、加湿することを心がけましょう。加湿はウイルス感染予防のためにも大切です。
スマホ利用の心得
さらにスマートフォンなどに集中していると瞬きが少なくなり、ドライアイ症状が強くなります。意識的に瞬きをしたり、少し画面から目線を外したりしてみてください。これらはテレワーク、タブレットでの授業が一般化した現在では大切なことです。
点眼液も進歩
それでも症状が辛い場合にはメディカルケアが必要です。最近では点眼することで涙の量を増やす薬剤や、ドライアイで傷ついた目の表面の粘膜を修復してさらに涙の分泌を増やす薬剤も処方できます。
眼科医に相談を
自分のドライアイのタイプ、目の表面の痛み具合に応じて点眼を選択、組み合わせますのでセルフケアでも辛い症状が残る場合は眼科を受診して相談してください。


金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。