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《おしえて!編集長》 オール電化住宅って?

2008年9月26日
やまコミ編集部員の安斎妙子です。最近、「オール電化住宅」の記事や広告を見るんですけど、実はよく知らないんです。何やら家に電気のコンセントがいっぱいというのが私のイメージ。というわけで、何でも知ってて頼りになる編集長に聞いてみました。
《おしえて!編集長》 オール電化住宅って?

安齋家は薪でお風呂

オール電化住宅って、どういうものなんですか?

 「ということは安斎家はオール電化住宅じゃないわけだ。お風呂どうやって沸かしてんの?」

薪(まき)で〜す。

 「ま、ま、薪〜!? 俺、50年生きてるけど、物ゴコロついた時から風呂はガスだったぞ。タエちゃんの住んでる平清水って高級住宅街だと思ってたけど、電気もガスも通ってないの?」

なわけないでしょ。安斎家のポリシーとして、自然と共生するために薪を使ってるだけです。

 「薪って、ヤマザワさんとかホームセンターとかで買ってくるわけ?」

周辺から拾ってきます

 「家の周辺に薪があるってのも驚きだけど、拾ってくるのって、誰がやるわけ?」

家族全員で。あと愛犬のマルコも(苦笑)。

 「恐るべし安斎家。そこまでエコだとは……」

《おしえて!編集長》 オール電化住宅って?

そんなことよりオール電化住宅ですよ。

家庭内の熱源は電気

 「そうでした、そうでした。エー、オール電化住宅っていうのは家庭内のすべての熱源を電気でまかなう住宅のこと。具体的には調理、給湯、空調(冷暖房)の3分野の熱源を電気でまかなう。このために調理器具はガスコンロじゃなくてIHクッキングヒーターになるし、給湯・暖房は『エコキュート』と呼ばれるシステムになる」

電気って「安全」「クリーン」っていう感じはしますけど、「高い」「熱量が弱い」っていうイメージが…。

高気密、高断熱の住宅に

 「そうだね。だから熱効率を高めるためオール電化住宅は高気密・高断熱の今風の住宅を建てる際に採用されるケースが多い。つまり魔法瓶のような家にしてしてしまえば熱効率が上がって、料金とか熱量の問題は解決するわけだ」

山形の普及率は東北最高

 「東北電力の調査だと山形県における2007年度の戸建て住宅での採用率は55%、集合住宅は23%で、合計41%は東北6県で最も高い」

夜間電力料金を利用

 「あと料金の問題で言えば、ガスを使わないとすればガスの基本料金はいらなくなるし、深夜電力を利用することでトータルでは安くなるというのが従来の電力会社の説明。ただ原油高でこれからは電力料金も上がるから一概には比較できないけどね」

エコという点ではどうなんでしょうか?

《おしえて!編集長》 オール電化住宅って?

「環境に優しい」がウリ

 「炎を出さないということからは環境に優しいシステムとは言える。『家で炎を出さない分、電力会社が石油燃やしてるじゃん』って突っ込みも予想されるけど、熱源は火力だけじゃなく原子力や水力もあるしね」
 「火力を使わないということで言えば、火事になりにくいっていう連想で火災保険も安くなるらしい。もっとも火事の一番の原因はタバコらしいけど(苦笑)。あとオール電化だと住宅の耐久性も向上するとみられてて住宅ローンも優遇されるみたいだ」
 
あっ、停電になったらどうなっちゃうんですか?

「停電」は取り越し苦労?

 「それが一番多い質問らしい。回答マニュアルに従えば、夜間の電力で蓄えたお湯や熱を使ってエコキュートを運転しているので、昼間時間帯の停電ではほとんど影響はないんだって。ただIHクッキングヒーターは使えないらしい」
 「みんな停電の時の心配するんだけど、東北電力の人から『編集長、最近で停電ありました?』って聞かれちゃったよ。『そういえばないですねえ』って答えたんだけど、要は停電なんて7〜8年に1度で、取り越し苦労しなさんなってことらしい(苦笑)」

何やら、いいことづくめみたいですけど、欠点とかあるんですか?

高い初期投資

 「ランニングコストは問題ないとして、イニシャルコストだね」

何なんですか、そのイニシャルコストって。

 「初期投資費用のこと。具体的にはIHクッキングヒーターやエコキュートを買うお金。どっちも数十万の世界で、ガスコンロや従来型の給湯器に比べ大幅に割高になる。寒冷地だと灯油を補助の熱源として利用している家庭もあるみたいだ」

ふ〜ん

 「それでも東北電力のアンケート調査だと96%の家庭が『オール電化にしてよかった』って回答しているらしい。山形市だと嶋地区なんかに新しい家がバンバン建ってるけど、オール電化にする人が増えてるみたいね」