徹底して山形に密着したフリーペーパー

ジョイランチ 社長 渡辺 康二郎 氏

2008年9月26日
渡辺 康二郎(わたなべ・こうじろう) 1965年(昭和40年)、山辺町生まれ。山形東高から東北大教育学部に進み、卒業後、東証2部に上場する総合コンサルティング会社の日本エル・シー・エー(京都市)入社。5年間の東京支社勤務を経て93年にUターンし、家業の酒類販売業「マルタ」入社。2002年、叔父が経営していた「鳥太郎」の事業所向け給食部門「ジョイランチ」を引き継ぎ社長に。43歳。
ジョイランチ 社長 渡辺 康二郎 氏

県内で7300食を配達
     誇りと責任を痛感


——かねがね面白そうなお仕事だと思ってました(苦笑)

企業、工場に弁当配達

 「工業団地の企業やオフィス、官公庁、病院などに昼食のお弁当を届けています。同業者は県内にたくさんありますが、1カ月のうち毎日のメニューがすべて異なること、1食当たり350〜400円が多いことなど、ビジネスモデルはほぼ共通しています」
 「当社は山形市周辺で1日4000食、米沢市周辺で3300食を配達していて、県内でもトップを狙えるところまできました。ただ不況に伴う倒産など環境は厳しく、同業者とは顧客を取ったり取られたりですね」
 
一品大量生産で安さ実現
 
——(メニューを見ながら)この「エビフライとハンバーグ」、350円は安いなあ。

 「それ、一番人気です。同業者はもちろんですが、利用者の胃袋は一つで、コンビニや持ち帰り弁当チェーンも競争相手になってきます。われわれのウリは宅配サービスと安さ。家庭で作ってもこの値段ではできないと喜ばれています」

——メニューは自分で考えるんですか?
 
メニュー考案に腐心

 「従業員と相談しながら決めます。価格が安いだけに制約も多くて、パターンが似てしまうこともありますけど(苦笑)」
 「ポイントはメインデッシュを2種類そろえること。片方がダメでも、もう片方で補ってもらおうと。あとは健康志向に配慮して野菜を多めに入れることですかね」
 「人気メニューというと若い人を中心にハンバーグ系に偏りがちですが、ハンバーグは苦手だという中高年の人もいる。メニューにバラエティを持たせ、1カ月ならしてみて利用者全員に満足してもらえるよう心がけています」

——そうして試行錯誤して、出来上がった作品を世に問うて、その反応がストレートに返ってくるのって、いいですよね。

「たかが弁当、されど弁当」

 「1日7300人分の昼食を担っているということに責任、やり甲斐を感じます。『おいしい』と言っていただけることが励みになりますし、信頼にお応えしたいという気持ちになります。たかがお弁当ですが、もっと喜んでもらいたい、健康づくりに貢献したいと日々思っています」

——そちらはお弁当、こちらは情報と、市民や県民に届ける中身は違うけど、わかるなあ。

 「お客様からお叱りを受けることもありますけどね(苦笑)」

——クレーム、うちも多いんだ(苦笑)