あなたの目 健康ですか?/(162)目の愛護デー
2021年10月8日
10月10日は目の愛護デーです。毎年、日本眼科医会ではスローガンを掲げていますが、今年のスローガンは“いつまでも「見える」人生を”です。
QOLにも支障が
コロナ禍で外出自粛を余儀なくされ、自宅でテレビやパソコンを見たり、読書をしたりする時間が増えると眼精疲労や老眼、ドライアイなど目の不調が生じがちです。 特に心配なのが高齢者。人生100年時代に入り、目の健康は生活の質(QOL)にも大きく関わります。いつまでも「見える」人生を送っていただきたいものです。

アイフレイル
皆さんは「アイフレイル」という言葉を耳にされたことはありますか?
アイフレイルとは、加齢に伴って眼が衰えてきたうえ、様々な外的ストレスが加わることによって目の機能が低下した状態、あるいはそのリスクが高い状態です。アイフレイルの状態になるとQOLにも支障が出ます。
チェックリスト
アイフレイルチェックリストというものがあります。(1)目が疲れやすい (2)夕方見にくい (3)以前より本や新聞を長時間見ることが少なくなった (4)食事の時にテーブルを汚すことがある (5)眼鏡をかけても見にくい (6)まぶしく感じやすい (7)瞬きしないと見にくい (8)まっすぐの線が歪んで見える (9)段差や階段で危ないと感じたことがある (10)信号や道路標識を見落としたことがある――の10項目です。
この10項目のうち2つ以上該当する場合はアイフレイルが疑われます。
眼科医に相談を
初めは軽い症状でも、自律機能低下や日常生活制限など生活そのものに支障が出ることがあります。該当した方は近くの眼科専門医に相談されることをお勧めします。


金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。