徹底して山形に密着したフリーペーパー

《セピア色の風景帖》第156回 山形こうしえん

2021年10月8日
 山形市南栄町にあったバッティングセンター「山形こうしえん」は、昭和50年代の初めには既に存在していた。赤湯の鳥上坂付近や、今は亡きシネマ旭の屋上にもバッティングセンターがあったという話もあり、決して県内初の施設ではなかったようだが、設備の充実ぶりから最も利用されていたのではないか。
《セピア色の風景帖》第156回 山形こうしえん

 100円で20球ほど出ていたボールは末期には15球ほどに。それでも後発の室内型センターに比べれば料金は安く、「くわたくん」と名付けられた投球人形と連動させたものや変化球専用機、プレートに打球が当たるとチャイムが鳴って商品がもらえるシステムなどが人気で、野球少年のみならず大人たちからも大いに親しまれた。
 まだバッティングができない小さな子は併設されたゲームコーナーで遊び、家族連れにも過ごしやすい空間であった。もちろんナイター設備もあり、夜も楽しめた。

 近年はコロナ騒ぎで営業時間の短縮が続き、客足も遠のいていたようだ。気が付くと9月から設備の取り壊しが始まり、廃業を知ることになった。残念がる方々も多いと思われる。(F)