徹底して山形に密着したフリーペーパー

《おしえて!編集長》無人販売、コロナ禍で活況 卵、ギョーザ、ラーメン

2021年9月10日
 新型コロナウイルス感染拡大で飲食店が打撃を受けるなか、無人販売に活路を見出そうという動きが県内でも目立ってきました。対象は卵、ギョーザ、はてはラーメンなんかにも広がっていて、販売方法も自動販売機だったり、料金箱にいれるスタイルだったりと様々。無人販売の最新の県内事情を編集長にきいてみました。
《おしえて!編集長》無人販売、コロナ禍で活況 卵、ギョーザ、ラーメン

増えてきましたよね。

 「そうだね。地方で食品の無人販売といえば、ひところは郊外の道端なんかにポツンと置かれてる米や野菜の自販機ってイメージだったけど、最近は住宅街だったり人が集まる商業施設の中だったり。日陰の存在から日の当たる場所に浮上してきた感じだね(苦笑)」

 先鞭は嶋南の自販機 

 「先鞭をつけたのは板垣養鶏場(寒河江市)が2010年に山形市嶋南で開設した卵の無人店舗。24時間営業で、店内に置いた4台の自販機で同社のブランド卵を20個800円で販売してる」
 「当初から〝新鮮〟〝こだわり〟をキャッチフレーズに周辺住民から支持されてたけど、コロナ禍が始まった昨年以降は一段と売れ行きが伸びてるとか。やはり接客を受けずに買い物できる点が消費者に人気らしい」
 「板垣は好調な売れ行きを背景に、5月には上山家町の国道13号沿いのコインランドリーの店内に2号店を出店してる」

ふ~ん

 「大手の半澤鶏卵(天童市)も2月、山形市菅沢の花卉店(かきてん)の駐車場内に無人店舗を構えた。自社の直営所と農場に卵の自販機はあるけど、自社の施設以外に設置するのは初めてなんだって」

《おしえて!編集長》無人販売、コロナ禍で活況 卵、ギョーザ、ラーメン

 餃子の雪松が進出! 

 「ギョーザの無人販売で全国の先駆け的存在が『餃子の雪松』(東京都国分寺市)で、19年7月に無人販売を始めて以降、約2年で220店まで急拡大している。その餃子の雪松が8月28日、上山市軽井沢と米沢市御廟に同時オープンした」
 「24時間営業の店舗内には巨大な冷蔵庫に36個入りの冷凍ギョーザ(1000円)がギッシリ並ぶ。それ以外に販売しているのは特製タレ(200円)だけ。消費者は冷蔵庫からギョーザを取り、賽銭箱のような箱に料金をいれるだけ」

払わないで持っていく人もいるんじゃあ?

 「そう思うよね(苦笑)。でも店内を見渡せる防犯カメラの設置やオペレーターの監視などで被害はほとんど出ないとか。消費者の良心に頼るビジネスモデルだね」

 地元業者も参入 

 「中華美食屋(天童市)が山形市江俣店で6月から始めたギョーザの無人店舗も同様のスタイル。同社は天童市と山形市蔵王にも店舗があるけど、無人店舗は江俣だけ。コロナ禍で有人店舗の売り上げは低迷しても、無人店舗は好調なんだって」

 ラーメンは東北初 

 「もっけだのフードサービス(酒田市)が、20年12月に山形市あかねケ丘でオープンした『雲ノ糸あかねケ丘店』の駐車場に8月から冷凍ラーメンの自販機を置いてるよね。冷凍ラーメンの自販機は全国で広がってるみたいだけど、県内、東北では同社の取り組みが初めてらしい」
 「販売するのは中華そば3種(600~750円)と12個入りギョーザ(550円)。持ち帰って調理すれば、ほぼ店の味と同じになるというのが売りで、ここでも店舗の売り上げ減をカバーしてるとか。今月末には酒田市の店舗にも自販機を置く予定だ」