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ホールと図書館が完成/シベール 井上ひさし氏と連携

2008年9月12日
 洋菓子・パン製造のシベール(山形市、熊谷眞一社長)が山形市松ケ丘2の本社敷地内で建設していた「シベールアリーナ&遅筆堂文庫」が完成、遅筆堂文庫が9月16日、アリーナは23日にオープンする。
ホールと図書館が完成/シベール 井上ひさし氏と連携
 同施設は川西町出身の作家井上ひさし氏と連携しながら運営していく予定で、熊谷社長は「演劇、講演会、スポーツ大会などを通じて地域文化を発信する拠点にしたい」と話している。
 施設は3階建て。中央の階段を登ると2階は吹き抜けのエントランスになっており、右に入れば遅筆堂文庫、左に入ればアリーナになる。
 16日にオープンする遅筆堂文庫は井上氏の蔵書約3万冊をそろえ、一般に無料開放する。蔵書の中には井上氏が付箋(ふせん)を張ったり、書き込みをした本も多数あるという。
ホールと図書館が完成/シベール 井上ひさし氏と連携
 アリーナは通常は体育館として使用するが、演劇や講演会に使う時は電動で壁からひな壇がせり出す構造になっており、525人が収容できる。年1〜2回は井上氏が座付き作家を務める「こまつ座」の公演や、井上氏と親交のある文化人らを招いた興行も計画している。
 26日はオープン記念として井上氏の講演と井上氏作の朗読劇「少年口伝隊1945」を公演する。
ホールと図書館が完成/シベール 井上ひさし氏と連携
 「シベールアリーナ&遅筆堂文庫」誕生のきっかけは、井上氏の「演劇で山形市の中心街・七日町を活性化させたい」という提唱に熊谷社長が共感した4年前にさかのぼる。
 当初は七日町にあって建て替えの必要に迫られていた商業ビル「CoCo21」が候補に挙がった。だがテナント集めに難航して断念を余儀なくされ、紆余曲折の末に「井上ひさし劇場」は七日町からシベール敷地内に舞台を移して開演することになる。