日本一の芋煮会フェスティバル 実行委員長 公平雅士さん

満を持して2年ぶり開催へ
山形の魅力、全国に発信したい
――実行委員長、去年もやってなかったっけ?
昨年は中止、苦渋の決断
「2年連続で務めさせてもらってます(苦笑)。平成元年(1989年)に第1回の芋煮会フェスティバルが始まって以降、〝連投〟は私が初めてだそうで」
――去年はねえ…。
「山形の秋の風物詩として全国に知られる芋煮会フェスですが、去年は新型コロナの影響で中止を余儀なくされ、場所を須川に移してドライブスルー方式の代替イベントを開催しました。それはそれで全国的にも話題は呼びましたが…」
「でも、やっぱり馬見ケ崎を会場にして日本一の大鍋を使い、日本一の量を作ってこそ『日本一』だろうと。実行委員会のメンバー全員がそのことに強いこだわりを持ち続け、どういうやり方なら開催できるのかを議論に議論を重ねてきた1年でした」
――その結論が!
開催に向けた諸条件
「感染防止対策を徹底します。会場は例年通り馬見ケ崎河川敷。午前8時半~11時15分の第1部と午前11時半~午後2時15分の第2部に分け、入場者の分散を図ろうと」
「会場では直径6.5メートルの大鍋『3代目鍋太郎』を使った調理風景やステージイベントは観覧できますが、芋煮は予約制で販売し、その場で食べることはできません。会場内での飲食も禁止します」
「持ち帰り用の芋煮は耐熱容器に4人分を盛りつけ、取り分け用カップや割りばしなどをつけて1セット2000円で販売します。1、2部合わせて3000セット(計1万2000食)を販売する予定です。販売対象は東北6県と新潟県にお住いの方。詳しくはホームページをご確認下さい」
感染状況に気を抜けず
――出足はどう?
「2日から申し込み受け付けを始めましたが、10日時点で約200件とまずまず。ただ予断を許さないのがコロナ感染の行方で、福島県で非常事態宣言が発令され、山形県内でも連日20人超の感染者が出るなど、毎日、気が抜けないですね」
――でも、芋煮会にかける皆さんの熱い想いが伝わってくるようで。
しっかり準備を
「青年部メンバーの大半は芋煮フェスがやりたくて入会してきてますから(苦笑)。今年のスローガンは『芋に、想う』。今年こそは芋煮会や山形の魅力を発信できるよう、しっかり準備を進めていきたいですね」
――エイムカイワさんって業界大手で、そこのナンバー2なんでしょ。
「仕事第一ですが、社長からは『今年もか!』と呆れられて(苦笑)」